プレミアリーグ参入戦決勝
富山第一vs三菱養和


引き続きプレミアリーグ参入戦決勝。

第2試合は、富山第一vs三菱養和SC。
プリンス北信越を圧倒的な成績で制した富山第一は、全国レベルでどこまでやれるチームなのか楽しみ。
養和の2年生スーパーエース中村敬斗は、来季飛び級でのガンバ入団が報道されており、この試合がU-18カテゴリー最終戦になることが濃厚。

 

富山第一高校

プリンスリーグ北信越は、17勝1敗で1位。


インターハイは、ベスト16。
高校選手権は富山県大会優勝。全国大会初戦は東海大星翔(熊本)。

今大会は、

1回戦:vs 瀬戸内 2-1。

今シーズン初観戦。GK
1  吉田 幸平  3年 176/71 桐光学園高
DF
2  中田  青  2年 170/62 カターレ富山
3  滝本 敦生  3年 184/73 エヌスタイルFC
4  小森  颯  3年 165/57 スクエア富山FC

5  松本 楓大  3年 175/67 カターレ富山
11 高浪  陸  3年 166/64 ヴァリエンテ富山
MF
6  高縁  海  3年 179/71 FCひがし
7  多賀 啓志朗 3年 175/65 ヴァリエンテ富山
8  前田 拓哉  3年 165/50 カターレ富山
FW
9  大竹 将吾  3年 177/63 カターレ富山

10 坪井 清志郎 3年 172/64 カターレ富山

徳島ヴォルティス内定/坪井

ーーーー坪井ーーーーーー大竹ーーーー
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー 
ーーーー高縁ーーーーーー前田ーーーー 
ー小森ーーーーー多賀ーーーーー高浪ー 
ーーー中田ーーー滝本ーーー松本ーーー 
ーーーーーーーー吉田ーーーーーーーー



 

 

三菱養和SCユース

 プリンスリーグ関東は、9勝3分6敗で3位。


クラブユース選手権は、関東予選敗退。
Jユースカップは、1回戦敗退。

今大会は、
1回戦:vs サガン鳥栖 1-0。

今シーズン4回目の観戦。
4/30 プリンス関東4節 vs 東京ヴェルディ
9/10 プリンス関東12節 vs 川崎フロンターレ
11/25 プリンス関東16節 vs ジェフ千葉 
GK

1  川島 康暉  3年 188/82 三菱養和SC巣鴨
DF
2  加藤 慎太郎 3年 190/73 三菱養和SC巣鴨
4  佐々木 陸生 3年 174/66 三菱養和SC調布
5  松崎 唯人  3年 180/66 三菱養和SC巣鴨
17 遠藤  光  2年 177/66 三菱養和SC調布
MF
7  長谷川 佳輝 3年 173/63 三菱養和SC調布
9  長岡 龍之介 3年 171/68 三菱養和SC巣鴨
16 冨久田 和真 2年 168/58 三菱養和SC調布
22 松川 隼也  2年 169/62 三菱養和SC巣鴨
FW
10 中村 敬斗  2年 180/72 三菱養和SC巣鴨
11 渋谷 黎聖  3年 172/70 三菱養和SC調布

2017年U-17日本代表/中村

ーーーー中村ーーーーーー渋谷ーーーー
ー松川ーーーーーーーーーーー長谷川ー 
ーーーー冨久田ーーーーー長岡ーーーー 
ー松崎ーーーーーーーーーーーー加藤ー 
ーーーー遠藤ーーーーー佐々木ーーーー 
ーーーーーーーー川島ーーーーーーーー






 

試合形式は45分ハーフ。

序盤の印象では、技術レベルでは養和にかなり優位。5枚3枚のブロックをしき、後ろに人数をかけてきた富一は、防いだ後のビルドの判断が曖昧で再びボールを渡してしまう場面が続き、これは養和の攻撃に対してどこまで耐えられるかという展開を予想していました。

5分、養和の左コーナー。マイナスのクロスに10中村敬斗が左足ダイレクトで合わせますが、ディフェンス当たりキーパーキャッチ。

12分、富一は左スローインからエリアに侵入。9大竹将吾がコンタクトでDFを弾き左足フィニッシュも、DFがブロック。

富一は左2中田青、右5松本楓大と両サイドにスローワーがおり、浅い位置からロングスローを使用。前線で、抜きんでた高さはないもののコンタクトの強い9大竹将吾が存在感を発揮し、決して空中戦には弱くない養和CBが思いのほか苦戦。セットプレーも含めて弾けず、富一にも得点の匂いは漂い始めます。

そして14分、富一は左サイド2中田青のロングスローは養和4佐々木陸生が一旦弾きますが、後ろから5松本楓大がヘディングで押し返すと、エリアに残っていた10坪井清志郎のもとへ。養和2加藤慎太郎が体を入れますが、その際ボールに当たってしまい、コースが変わってそのままゴールへ。ラッキなー形で富一が先制!
富山第一高校 1-0 三菱養和SCユース〉

先制した富一は、守備でも徐々に養和をハメ出すと、要注意の10中村敬斗に対し、サイドバックとボランチもしくはCB二人で対応。中村は後ろ向きで受けた後、足裏でかわそうとしますが、サイドに押し出されてしまうシーンが続きます。対応する富一の右バック11高浪陸は小柄な部類ですが、豆タンク型でコンタクトはかなり強い。

20分、養和はミドルフィードから右サイド7長谷川佳輝が抜け出しシュート。しかしここは1吉田幸平がセーブ。

27分、養和はゴール右寄り30mの位置でセットプレー。9長岡龍之介が直接狙いますが、キーパーキャッチ。

28分、富一はバイタルにボールが入ると、10坪井清志郎が右スライドから切り返してDFを剥がし、左足でミドル。しかしゴール上。

31分、 養和は中盤左サイドでセットプレー。真横の10中村敬斗を使うトリックプレーは乱れてしまったものの、中村はそのまま中へ運び右散らすと、22松川隼也のハイクロスに2加藤慎太郎がGKと競ってキャッチミスを誘うと、加藤が角度のないところスライディングで押し込む見事なゴール。オウンゴールで失点を許した加藤が、汚名挽回の同点弾!
〈富山第一高校 1-1 三菱養和SCユース

39分、富一は中盤でセットプレー。フィードに10坪井清志郎がダイビングヘッドで合わせると、1川島康暉が指先でなんとか弾きます。しかし左へ流れたボールを最後は2中田青が蹴り込んで勝ち越し!
富山第一高校 2-1 三菱養和SCユース〉

40分、養和は右スローインから2加藤慎太郎がDFを剥がしてエリア侵入。クロスに、ニア10中村敬斗がヘッドで合わせますが、ゴール僅か上。

前半は富一が1点リードで折り返し。





1分、いきなり動きます。富一は右スローインから11高浪陸が相手のスリップもあり抜け出すと、エリア内強烈なシュートは1川島康暉がストップ!浅くなったクリアボールに、後ろから走り込んだ6高縁海が左足を振り抜くと、DFに当たりコースが変わったボールはゴールイン。
富山第一高校 3-1 三菱養和SCユース〉

結果としてこの3点目が養和に重くのしかかることに。スリップ、クリアとミスが続き、集中が切れていた感も。ここから富一はより守備に舵を切ります。

5分、養和は右サイドでセットプレー。9長岡龍之介のクロスに中央2加藤慎太郎がヘッドで合わせますがゴール右。

プリンス関東では守備からのショートカウンターを得意としていた養和。相手が引くいつもとは異なる展開に、ポゼッションからサイドへ散らしてからの工夫がなく、配球が足元足元で攻撃の形が出せない、整理されない時間が続きます。10中村敬斗はサイドからカットインを仕掛けるも、相手を2枚、3枚とひきずる内につまってしまいシュートに持ち込むことができません。

13分、養和の交代。
5松崎→19廣川虎太郎(2年/三菱養和SC巣鴨JY)、
22松川→40栗原イブラヒムジュニア(1年/三菱養和SC巣鴨JY)。
188cmの長身・栗原は2017年U-17日本代表候補。前線に投入し、布陣を以下の通りに。
ーーーー中村ーーーーーー栗原ーーーー
ー渋谷ーーーーーーーーーーー長谷川ー 
ーーーー冨久田ーーーーー長岡ーーーー 
ー廣川ーーーーーーーーーーーー加藤ー 
ーーーー遠藤ーーーーー佐々木ーーーー 

栗原の投入後、養和はハイボールを供給する場面もありましたが、クロスの精度そして栗原も合わせるアジリティが足りず、得点機をつくることができません。

そして20分、富一のカウンター。フィードを9大竹将吾が頭で繋ぐと、右サイドを抜け出した10坪井清志郎が深く抉ってマイナスのクロス。走り込んできた6高縁海が見事な
ダイビングヘッドで突き刺します!
富山第一高校 4-1 三菱養和SCユース〉

23分、養和は左サイド深い位置でセットプレー。9長岡龍之介のクロスにニア4佐々木陸生がヘッドで合わせますがゴール上。

23分、養和の交代。
7長谷川→8山田陸(3年/三菱養和SC巣鴨JY)。

27分、富一の交代。
7多賀→20尾崎颯(3年/横浜ジュニオール)。

31分、富一のカウンター。左サイド10坪井清志郎が一人を剥がして逆サイドへ展開。9大竹将吾がミドルで狙いますが、キーパーストップ。

35分、富一の交代。
8前田→16山田桂大(2年/カターレ富山U-15)。

38分、富一の左コーナー。ファー3滝本敦生がヘッドで合わせますが、ゴール僅か上。

43分、養和の交代。
11渋谷→26勝浦太郎(2年/横浜F・マリノスJY追浜)、
16長谷川→14穴吹瞬平(3年/三菱養和SC巣鴨JY)。
布陣は以下の通りに。
ーーーー勝浦ーーーーーー栗原ーーーー
ー山田ーーーーーーーーーーーー中村ー 
ーーーー穴吹ーーーーーー長岡ーーーー 
ー廣川ーーーーーーーーーーーー加藤ー 
ーーーー遠藤ーーーーー佐々木ーーーー 

以下、富一の交代。
44分、9大竹→28坂口敦哉(3年/黒部FC)、
45分、10坪井→29中崎拓未(2年/エヌスタイルFC)、
46分、6高縁→15小森飛絢(2年/FCひがし)。

結局、得点を積み重ねた富一が快勝。2014年以来となるプレミアリーグ復帰を果たしました。

 


富山第一は戦前の予想に反して突き放しての勝利。プリンス北信越では攻撃力で圧倒したようですが、決してチャンスの数は多くなかった中での4ゴールと、セットプレーとカウンターの想像以上の決定力が好印象。選手権で対戦可能性のある東福岡や前橋育英といったレベルの相手に対しては、ゲームを支配するまでの水準にはいたらないものの、逆に謙虚に戦える強みがあるとも言えるので、より実践的な「勝てる」チームなのかもしれません。注目の10坪井清志郎ですが、クロスに合わせる技術や左右厭わないシュート意識の高さと、得点能力の素養は感じました。一方で前に張り続けるという戦術のせいかもしれませんが、組み立てへの貢献度は進化を期待したいところです。

三菱養和にとっては、とても辛いシーズン最終戦に。相対してここまで離される感触はきっとなかったと思いますが、数少ないピンチでポンポン点をとられ、勝利の希望がほぼ消えうせた4点目以降はかなり辛い時間になったでしょう。終了後のこんなはずではという焦燥感が色濃く滲んだ面々からは、サッカーの怖さを改めて感じさせられました。来季はプレミア昇格へ再チャレンジと息ごみたいところですが、スーパーエース10中村敬斗も最高学年を前に抜けることになり、現実的には残留を意識せざるを得なくなるかもしれません。しかしプレミア参入戦に進出した今季の歩みは、それをいい意味で裏切ってくれる期待感を持つには十分でした。

 

プレミアリーグ参入戦 決勝戦
富山第一高校 4-1(2-1)三菱養和SCユース
@コカ・コーラウエスト広島スタジアム
(富一)14分 オウンゴール、39分 中田青、46分 高縁海、60分 高縁海
(養和)31分 加藤慎太郎

 

 

 

 

 


プレミアリーグ参入戦決勝
富山第一vs三菱養和
” への3件のフィードバック

  1. この観戦記に書かれた通り、私も同感です。
    弱者の戦術を敷いて、富山第一は戦いに挑みむした。
    富山第一の選手の表情を見ているともう少し繋げて勝負したいように見て取れる面は正直感じました。
    ただ、ボールを奪ってからのビルドの精度もあまり高いとはいえず、これが本来のスキルなのか、今日の戦術を徹底するがあまりに前に蹴り出す意識が強すぎたのかわからないですが…
    4年前の選手権優勝チームは色んな個性の選手がいて、スピードのある、パスが上手い、足下とフィードに長ける、PK専門キーパーとドカベンの明訓高校の面々を彷彿させるキャラが揃っていて、面白い攻撃的なサッカーを展開していたように思いますが、やはりプレミアリーグでの試合は今回のような戦術を敷いていたのではないでしょうか。
    今回の試合は一発勝負で負けられない戦いであり、選手権にも通じるところがあるので、貴重な経験と自信に繋がったかと思います。
    富山第一側からのコメントで些か恐縮してますが、今回の感想です。

    1. >ていくさん

      ご覧いただきありがとうございます。
      プリンスとは異なる戦い方をしていたとのことで、ビルドの部分は戸惑いや迷いも影響していたんでしょうね。
      試合後の選手たちからは、異なる戦術を全うして結果を出したことへの自信を感じました。
      選手権は厳しい組み合わせですが頑張ってほしいです。

      1. 返信ありがとうございます。

        どういった戦い方を選択して勝利に結び付けるのか、観ていて面白いサッカーで勝利する事が一番理想かもしれないのですが、現在、日本サッカーの頂点にある日本代表のサッカーが縦に早く攻める戦い方を監督が敷いている、また監督が変わればその戦術も変わってしまう可能性もあり、ユース年代の指導が様々あるなか、高校のチームが昔から言われている勝利至上主義が強い余り、個人のスキルが育たない側面があって、クラブユースチームの個々のスキルを習得させ、日本人に合った戦術の元、育んできた経緯もある。
        どちらが正解なのか、今の代表がその答えを出せる以前に先日の韓国戦ではホームで大差で惨敗した試合もあって、また一昔前の弱い代表になってしまったのではないか、その代表を目指しているユース年代の中で勝利しても何か頂点のチームが弱いと所詮、井の中の蛙だと…な風に見えてシラけてしまいます。
        目指すところがやはり強くないと、これからの年代が否定されてしまいますし、どの育成タイプが正解なのかもわからなくなります。
        おらが街のチームを応援し、愛国心同様の感情はいいのだけど、冷静に代表を強くするにはと思うと、そういう感情は進歩を妨げる面がある事は否めないように思います。
        私は富山第一高校サッカー部を以前から応援していますが、もう少しワクワクする個性のかたまりが組織を作るようなサッカーを展開して欲しい願望があります。
        来期のプレミアではどのようなサッカーを展開するのか楽しみではありますが、強いユースチームに揉まれ、新たなチームカラーが生まれる事を期待しています。
        また、日本代表の試合ではザックジャパンの黎明期、韓国戦のあの華麗な試合が忘れられません。また、ブラジルワールドカップ前のオランダ、ベルギー戦しかりです。
        あのサッカーは今では時代遅れなのでしょうかね。

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