プレミアリーグEAST第1節
尚志vs柏レイソル

尚志高校
昨シーズンは、
プリンスリーグ東北:優勝
→プレミアプレーオフを勝ち抜きプレミアリーグ昇格
インターハイ:1回戦敗退
高校選手権:ベスト4
今シーズン初観戦。
GK
1 吉野 松輝 3年 179/70 VITTORIAS FC
DF
2 金本 周作 3年 166/58 FC杉野
4 渡邉 光陽 2年 178/69 ラッセル郡山
6 吉田 奨 3年 167/62 Athletic Club 弘前
18 瀬齊 駿登 2年 180/61 ながいユナイテッドFC
MF
7 小池 陸斗 3年 175/65 C.A.アレグレ
11 郡司 克翔 3年 163/57 JSC CHIBA
12 福田 隼也 3年 170/61 C.A.アレグレ
13 菅野 稜斗 2年 164/65 山元町立山下中
FW
9 染野 唯月 3年 179/67 アントラーズつくば
10 山内 大空 3年 173/62 FC杉野
ーーーーー山内ーーーー染野ーーーーー
ー菅野ーーーーーーーーーーーー郡司ー
ーーーーー小池ーーーー福田ーーーーー
ー吉田ーーーーーーーーーーーー金本ー
ーーーーー渡邉ーーーー瀬齊ーーーーー
ーーーーーーーー吉野ーーーーーーーー
57分
11 郡司→
17 石塚 崚太 3年 167/56 FCトッカーノ
81分
7 小池→
8 松島 武虎 3年 173/69 ともぞうSC
13 菅野→
14 黒田 陸斗 2年 163/50 ジェファFC
2019年U-18日本代表/染野
柏レイソルU-18
昨シーズンは、
プレミアリーグEAST:5位
クラブユース選手権:グループステージ敗退
Jユースカップ:ベスト8
今シーズン初観戦。GK
1 志賀 一允 3年 188/80 柏レイソル
DF
2 藤本 隼斗 3年 170/61 柏レイソル
3 富田 英寿 3年 177/68 柏レイソル
4 井出 敬大 3年 180/67 柏レイソル
13 ミール デューク アルレイン
3年 178/66 FCトリム
MF
7 佐々木 寛太 3年 177/69 柏レイソル
14 田村 蒼生 2年 165/56 柏レイソル
20 戸田 伊吹 2年 174/63 柏レイソル
27 中島 舜 2年 167/56 柏レイソル
FW
9 奥田 陽琉 3年 181/77 柏レイソル
12 清水 勇貴 2年 179/72 柏レイソル
ーーーー清水ーーーーーー奥田ーーーー
ー田村ーーーーーーーーーーーー中島ー
ーーーー戸田ーーーーー佐々木ーーーー
ーアルレインーーーーーーーーー藤本ー
ーーーー井手ーーーーーー富田ーーーー
ーーーーーーーー志賀ーーーーーーーー
HT
3 富田→
17 沖原 章仁 2年 180/62 柏レイソル
7 佐々木→
15 揖斐 俊斗 2年 169/57 柏レイソル
86分
9 奥田→
6 清水 祐輔 3年 173/63 柏レイソル
2018年U-16日本代表候補/揖斐
・試合形式は45分ハーフ。
・レイソルは、J2出場済みの11細谷真大(3年・柏レイソル)、10番鵜木郁哉(3年・柏レイソル)が不在。
・初見の印象としてレイソルのガタイの良さにびっくり。180cm級しかも体の厚みのある選手が7名もいて、鹿島や青森山田かなという感じだった。
・オーソドックスな4-4-2の採用にも驚いたが、後ろのフィード能力の高さは健在。キャプテン4井出敬大はレフティだが、アウト気味の回転で味方につけるフィードはなかなか。
・ダブルボランチも新鮮だが、タッチが柔らかく剥がしのチャレンジも果敢なレフティ7佐々木寛太と、予備動作・受け方が洗練されている20戸田伊吹は楽しみなペアだ。
・右サイドでは27中島舜が速い。自分で縦に運ぶ場面もあり、突出した個が感じられるのが目新しい。
・序盤はやはりレイソルがボールを握るが、尚志の対応も悪くない。トップとボランチが連動して前からハメようという意図を感じるし、サイドでの対人も問題なく破られる気配はない。
・加えて奪ってからのサイド展開には練度があり、9染野唯月が驚異的な跳躍で空中戦で勝利し、自らまたはプレースキッカーも務めるボランチ7小池陸斗が精度ある左足でしっかりとパスをつけていく。
・右サイドでは11郡司克翔が躍動。方向転換を繰り返して相手を揺さぶりクロスまで持ち込む。クロスに関しては、敢えてキックをミートさせず、対空時間のあるボールを蹴っている様子。爆撃機9染野唯月の高打点を活かす狙いだろう。
・最初のチャンスは尚志。9染野唯月の見事な胸トラから右へ展開すると、11郡司克翔がDFを振り切りクロス。ニア10山内大空がヒールで合わせるもキーパー正面。惜しい形。
・そして25分、尚志は相手陣内でボランチを挟むとボール奪取からファウルをゲット。25m中央の位置でのFK、これを9染野唯月が右足一閃。ゴール右へ直接突き刺す。
・先制を許したレイソルは、縦パスから9奥田陽琉のゴリブル、またはサイドから早めにクロスを入れるなど従来とは異なる攻撃の形が垣間見える。ビルド能力は備えつつポゼッションにこだわらなくなったようだが、前線のプレー関与がもっとほしいところだ。
・後半も最初のチャンスは尚志。4分、ロングキックから9染野唯月が競り勝つと11郡司克翔が抜け出してGKと一対一の好機。しかしシュートはGKに当ててしまう。
・これ以降はレイソルの時間に。右サイド27中島舜が裏抜けや一旦預けてフリックでブロックを突破。クロスからゴール手前で14田村蒼生、12清水勇貴がフィニッシュに持ち込むもいずれも枠を捉えきれず。しかし尚志ディフェンスもしっかりコースを塞いでいた。
・ペース配分か、ハイプレスからリトリートに移行した尚志。レイソルはボールを保持する時間が増えたがテンポが今ひとつ上がらず。途中出場のCB17沖原章仁などから狙い澄ました縦パスが供給されるが、前線の選手が最終ラインで棒立ちで張り付いていることが多く、この辺りの練度はこれからかなと。
・それでも9奥田陽琉が強引に抜け出し、エリア右寄りからシュートまで持ち込むが、角度がなくキーパー正面を突く。
・33分、防戦一方だった尚志だが、ロングキックから9染野唯月が左サイドへ繋ぐと、フリーで待っていた13菅野稜斗からアーリークロス。後ろから飛び込んできた染野が、驚異的な高打点のヘッドで突き刺す。
・跳躍力もさることながら、然程頭を振るわけでもなく点で合わせての球筋の鋭さも凄まじい。ヘディングに優れた選手は他にもいるだろうが、飛び込むタイミング・位置の精度がこれ程までに高い選手は記憶にない。
・尚志は、さらに途中出場左17石塚崚太の積極的な仕掛けなどで何度かゴールを脅かすと、40分ショートカウンターから中央9染野唯月が運び、DFとの間合いを取りながらエリア外から右足を振り抜くと、これがゴール左隅に突き刺さる!
・対応しているレイソル4井出敬大、GK1志賀一允は決してレベルの低い選手たちではないがゆえに、より引き立つ染野の凄まじさ。先述のクロスに合わせる感覚の良さもそうだが、プレーエリアに関わらず、いい意味で力が入らないのでトラップ、シュートの精度が落ちない点も素晴らしい。マークは一層厳しくなるだろうが、選手権の頃には大迫を超える半端なさになっているかも。
・結局、尚志はゼロ封に抑えて快勝スタート。個々の水準も十分プレミアレベルで、時間帯に分けて闘い方を変えられるようにチームとしての秩序も備わっている。昇格組ながら残留争いよりもその上を狙っていけるんじゃないかなと思わせてくれるゲームだった。
・染野という超高校級プレーヤーの存在もさることながら、胸スポンサーの獲得などチームとしての体制も着々と整っているようで、今シーズンの戦い方次第では「東北の強豪」から一気に全国区にステップアップする可能性も秘めていると思う。
2019年4月6日 13:30K.O.
プレミアリーグEAST 第1節
尚志高校 3-0(1-0)柏レイソルU-18
@AGFフィールド
(尚志)25分、79分、85分 染野唯月