JユースカップR16
FC東京vsヴィッセル神戸

Jユースカップラウンド16・セントラル開催。
第2試合は、FC東京U-18vsヴィッセル神戸U-18。
昨年の覇者・東京ですが、J3・代表などで多くの選手を欠く中で、プレミアウエスト2位の神戸を迎え撃つ山場の一戦。対するその神戸ですが、夏のクラ選ではまさかのグループリーグ敗退を喫し、今大会は上位進出を狙いたいところです。
天候は小雨が時折降る程度に止まり、ピッチは若干スリッピーもさほど問題ないコンディション。
FC東京U-18
今シーズンは、プレミアリーグEAST所属。
第15節終了時点で、10勝2分3敗で3位。
夏のクラブユース選手権は優勝。
今大会は、2回戦からの登場。
2回戦:vs コンサドーレ札幌 2-2(PK5-4)
今シーズン4回目の観戦。
5/6 プレミアイースト vs 市立船橋
8/2 クラブユース選手権決勝 vs 浦和レッズ
9/10 プレミアイースト vs 市立船橋
GK
16 高瀬 和楠 3年 182/77 FC東京深川
DF
3 篠原 新汰 3年 182/71 FC東京深川
9 吹野 竜司 3年 169/61 FC東京深川
24 草住 晃之介 2年 176/67 FC東京深川
29 高橋 亮 2年 177/70 FC東京深川
MF
6 荒川 滉貴 3年 170/64 FC東京深川
7 杉山 伶央 3年 165/53 FC東京むさし
10 小林 幹 3年 182/72 FC東京むさし
11 横山 塁 3年 179/63 FC東京深川
FW
13 吉田 和拓 3年 176/71 FC東京深川
34 小林 里駆 1年 168/58 FC東京むさし
ーーーー小林里ーーーーー吉田ーーーー
ー荒川ーーーーーーーーーーーー横山ー
ーーーー小林幹ーーーー小林伶ーーーー
ー草住ーーーーーーーーーーーー吹野ー
ーーーー高橋ーーーーーー篠原ーーーー
ーーーーーーーー高瀬ーーーーーーーー
64分
34 小林→
17 寺山 翼 2年 FC東京むさし
2017年U-18日本代表候補/小林幹
トップチーム昇格のFW原大智(3年/FC東京むさし)がU-18日本代表AFC選手権予選で、ボランチ品田愛斗(3年/FC東京深川)がJ3で、U-17W杯に出場したボランチ平川怜(2年/FC東京むさし)、FW久保建英(1年/FC東京むさし)がJ3で、U-18日本代表候補の右バック岡庭愁人(3年/FC東京深川)が負傷で欠場。
ヴィッセル神戸U-18
今シーズンは、プレミアリーグWEST所属。
第14節終了時点で、10勝2分2敗で暫定2位。
夏のクラブユース選手権は、グループリーグ敗退。
今大会は、
1回戦:vs Y.S.C.C.横浜 7-1
2回戦:vs 徳島ヴォルティス 2-0
今シーズン初観戦。
GK
1 坪井 湧也 3年 182/72 三木市立自由が丘中
DF
2 前川 智敬 3年 169/66 ヴィッセル神戸
4 小林 友希 2年 183/73 ヴィッセル神戸
5 本山 遥 3年 171/71 ヴィッセル神戸
20 右田 楓 2年 175/68 バレイアSC
MF
6 谷川 勇磨 3年 166/65 ヴィッセル神戸
11 泉 柊椰 2年 172/60 柏田SC
14 池田 修志 3年 174/60 ギラヴァンツ北九州
27 山内 翔 1年 174/64 ヴィッセル伊丹
FW
9 秋山 駿 3年 175/70 セレッソ大阪
13 佐々木 大樹 3年 180/74 レスポール浜田
ーーーー佐々木ーーーーー秋山ーーーー
ー池田ーーーーーーーーーーーーー泉ー
ーーーー山内ーーーーーー谷川ーーーー
ー本山ーーーーーーーーーーーー前川ー
ーーーー小林ーーーーーー右田ーーーー
ーーーーーーーー坪井ーーーーーーーー
82分
6 谷川→
34 重野 祥輝 1年 東京杉並ソシオ
トップチーム昇格/佐々木
2017年U-18日本代表候補/佐々木
2017年U-17日本代表/小林
2017年U-15日本代表/山内
試合形式は45分ハーフ。
東京は2トップ、Wボランチなどレギュラーを欠く布陣ですが、これまでベンチに甘んじてきた3年生を多数起用。不動のレギュラーであり、今日はJ3ではなくこちらを優先した?と思われる10小林幹は、本来の攻撃的ポジションではなく中央に入ります。普段見られない守備のタスクをどれだけ全うできるかに注目。
神戸は例年のポゼッション型4-3-3ではなく、オーソドックスな4-4-2を採用。屈強な佐々木大樹、秋山駿の2トップで臨みます。全体的にガタイがいいのですが、とりわけ先述の二人そして1年生・山内など臀部が大きい体型の選手が多いのが特徴的。
4分、最初のチャンスは東京。右コーナー、低いボールにニア13吉田和拓が頭で合わせますがゴール右へ外れます。
7分、神戸は左14池田修志が自陣からドリブルでちぎりスルーパス。抜け出した9秋山駿がそのまま左足で狙いますが、こちらもゴール右へ。
8分、神戸は右サイドを11泉柊椰、9秋山駿、2前川智敬の連携で打開し泉がエリアに侵入。右足を振り抜きますが、これは東京16高瀬和楠がビッグセーブ。
18分、東京のロングボールを神戸4小林友希が頭で弾くと、回収に来た6谷川勇磨のバックパスが逸れて、追い越した13吉田和拓がラインを抜け出します。フィニッシュまでも持ち込みますが、こちらも神戸1坪井勇也が何とか触ってゴール右へ。
19分、東京は右サイドのセットプレー。11横山塁のクロスに、ファー29高橋亮が頭で合わせますが、惜しくも左サイドネット。
出足に勝る東京が徐々にチャンスを創出。中盤でのルーズボール回収で先手を取り、13吉田和拓、11横山塁などが縦へのドリブルで積極的に仕掛けます。一方の神戸は、空陸戦える前線2トップにボールは収まるものの、システム変更の影響かそれに絡むのは左14池田修志くらいで、6谷川勇磨、27山内翔のボランチは後ろに残ってしまい、右11泉柊椰は積極性を欠きボールを引き込めない状態。攻撃に厚みを出すことができません。
25分、東京のロングボールに再び4小林友希が弾きますが、セカンドを拾われ、縦パスに反応した東京13吉田和拓がラインを完全に抜け出します。右足一閃、先制かに思われましたが、シュートは右ポスト強打!ゴールを割ることができません。
U-17ワールドカップから復帰した神戸4小林友希ですが、空中戦にさすがの存在感を見せるものの、すでにぶち抜かれるシーンが二度。代表級の活躍が期待されるだけに、追いかけるスピードの改善は必須。
30分、東京は神戸陣内での空中戦を制し右サイドへ早く展開。前を向いた11横山塁がフィニッシュも大きく打ち上げてしまいます。
32分、東京の左スローインからバイタル中央で混戦。こぼれを10小林幹がミドルで狙いますがゴール上。
33分、神戸は左14池田修志がクイックイッと中へ切れ込みクロス。これはDFに弾かれますが、13佐々木大樹がハーフボレーで合わせるもゴールを超えてしまいます。
37分、東京は右スローインから11横山塁がちぎりクロスを上げると、飛び込んできた6荒川がジャンピングボレーで合わせますがこれはDFがブロック。なおも後ろからつめて来た10小林幹が左ミドルで狙うと、これが左隅ついてゴールイン。小林は喜びを爆発させます。
〈FC東京U-18 1-0 ヴィッセル神戸U-18〉
前半は、東京の1点リードで終了。
後半、振り続く小雨の影響でピッチがぬかるみボールスピードが低下、中盤のルーズボール、球際の争いが増え肉弾戦の様相に。ガタイに勝る神戸が、徐々にペースを握り返します。
7分、神戸は左サイドでセットプレー。クロスからファー4小林友希の折り返しを9秋山駿が競りますが、飛び出した東京16高瀬和楠の懐に収まります。
12分、神戸はショートカウンター。9秋山駿から抜け出した13佐々木大樹へパスが通ると、キープから右へ展開。11泉柊椰のクロスに、再び走り込んだ9秋山駿が頭でねじ込んでネットを揺らします。神戸同点!
〈FC東京U-18 1-1 ヴィッセル神戸U-18〉
11分、神戸は右サイドで回して2前川智敬がクロス。これが直接ゴールへ向かうもわずか上。
13分、神戸は左コーナー。11泉柊椰のクロスに、ファー9秋山駿がヘッドで合わせますが、キーパーキャッチ。
19分、東京の交代。布陣は以下の通り。
ーーーー小林幹ーーーーー吉田ーーーー
ー寺山ーーーーーーーーーーーー横山ー
ーーーー荒川ーーーーー小林伶ーーーー
30分、東京は右に流れていた13吉田和拓にボールを入れると、オフサイドとセルフジャッジしてしまった神戸DFが足をストップ。深い位置への侵入を許し、折り返しにダイレクトで狙った11横山塁のシュートは左に流れますが、これを17寺山翼が押し込みます。東京勝ち越し!
〈FC東京U-18 2-1 ヴィッセル神戸U-18〉
前半二度決定機を逸したものの、ついに追加点の立役者となった東京13吉田和拓。身体能力に優れ、ある種東京らしくない野性味が魅力的な選手。
33分、神戸は右コーナー。ニアで14池田修志がつぶれ、5本山遥がプッシュしますがゴール右。
33分、神戸の交代。布陣を以下の通りに。
ーーーーーーー-佐々木-ーーーーーーー
ー池田ーーーーー重野ーーーーーー泉ー
ーーーー山内ーーーーーー秋山ーーーー
40分、東京は左サイドでセットプレー。11横山塁のアーリークロスにニア13吉田和拓が合わせますがゴールわずか上。
42分、神戸は左サイドでスローイン。5本山遥のロングスローに浅くなったクリアを34重野祥輝がボレー。当たり損ねますがこれがゴール前フリーになっていた11泉柊椰のもとへ。ゴール直前左足で狙いますが、距離をつめた東京16高瀬和楠が左足で起死回生のビッグセーブ!こぼれを神戸が再び展開し、左サイドから11泉柊椰のアーリークロスに5本山遥が頭でコースを変えますが、ゴールわずか右。決め切ることができません。
その後、東京は相手コーナー付近でボールをキープし、時間稼ぎ。効果的に時間を使ってゲームを締めタイムアップを迎えました。
FC東京は、多数選手を欠く中で西の雄・神戸を撃破。代わって出場した多くの三年生が意地を感じる好プレーを見せ、三冠の目標を繋ぎました。タイムアップ時には、集まって抱き合う場面も。
とりわけ中心としての働きが期待された10小林幹ですが、度々流れを読んだパスカットを見せるなど、守備でもそのセンスを披露するとともにさすがの先制弾。喜びを前面に表現していましたが、ありのままの感情以上にも感じられ、自らを変えようとしている様子が伺えました。右サイド11横山塁は、スピーディーな縦の突破で陣地の前進に大きく貢献。サイズ・スピードとも十分で、キックの威力もなかなか。あとは精度を高めれば、次のステージでの活躍も期待できそうです。発見だったのが、2年生CBの27高橋亮。170cm後半とCBとしてはサイズは物足りないものの、動きのシャープさ、クレバーさがあり、左右両方蹴れるのも好印象でした。
神戸は、継続的なものかはわかりませんが、従来のポゼッション型から速攻型への切り替えが浸透していない様子でした。特に前半に見られた2トップと中盤の連動性の低さは大きな課題。
先月のU-15日本代表・AFC選手権予選にも出場した1年生ボランチ27山内翔ですが、コンタクトでは十分戦え、後半はドリブルで持ち上がるシーンなども見せましたが、上下の動きの量・質はさらに上げたいところ。左14池田修志は、ドリブルスピードが速くブロックをぶち抜いてチャンスを作りました。その先の仕上げのアイデア・精度を高めれば面白い選手です。
Jユースカップ ラウンド16
FC東京U-18 2-1(1-0)ヴィッセル神戸U-18
@時之栖スポーツセンター
(東京)37分 小林幹、77分 寺山翼
(神戸)57分 秋山駿