JユースカップR16
ヴィッセル神戸vs湘南ベルマーレ

Jユースカップ3回戦、集中開催2日目。
この日はともに今シーズン未見のヴィッセルとベルマーレのゲームから。
ヴィッセル神戸U-18
プレミアリーグWESTは、15節終了時点で6勝5分4敗勝ち点23で5位。
クラブユース選手権はベスト16。
今大会は1回戦:vs ツエーゲン金沢 7-1
2回戦:ロアッソ熊本 2-1。
今シーズン初観戦。
GK
1 桐林 海生 3年 181/65 FCトッカーノ
DF
2 美馬 和也 3年 171/64 千里丘FC
3 山川 哲史 3年 185/75 ヴィッセル神戸
5 東 隼也 3年 174/73 ヴィッセル伊丹
15 白石 健 2年 170/60 スマイス・セレソン
MF
8 野田 樹 2年 180/67 神戸FC
10 金田 拓海 3年 175/67 ヴィッセル神戸
44 中坂 勇哉 3年 171/67 ヴィッセル神戸
FW
7 安井 拓也 2年 172/62 ヴィッセル神戸
11 永澤 竜亮 2年 161/53 ガンバ門真
13 向井 章人 2年 168/61 柏田SC
ーーーーーーーー向井ーーーーーーーー
ー永澤ーーーーー中坂ーーーーー安井ー
ーーーー金田ーーーーーー野田ーーーー
ー美馬ーーーーーーーーーーーー白石ー
ーーーー−東−ーーーーーー山川ーーーー
ーーーーーーーー平松ーーーーーーーー
トップチーム昇格/東
2015年U-17日本代表/安井、永澤
湘南ベルマーレユース
神奈川県1部リーグは、第15節終了時点で9勝6敗勝ち点27で3位。
クラブユース選手権は関東予選敗退。
今大会は1回戦:vs ガイナーレ鳥取 4-2
2回戦:vs 栃木SC 2-1
今シーズン初観戦。
GK
21 立川 健太 2年 178/68 ベルマーレ平塚
DF
3 久保 拓道 3年 182/71 鎌倉市立深沢中
13 山本 陸斗 3年 平塚市立神明中
25 池田 衛 2年 170/65 ベルマーレ平塚
MF
2 露口 凱 3年 169/61 ベルマーレ平塚
5 大津 佑和 2年 167/58 ベルマーレ平塚
6 齊藤 未月 2年 165/62 ベルマーレ平塚
8 佐々木 大樹 2年 174/61 ベルマーレ平塚
FW
10 新井 泰貴 3年 172/65 ベルマーレ平塚
28 和田 響稀 1年 172/66 ベルマーレ平塚
29 井上 恵武 1年 ベルマーレ平塚
ーーーーーーーー和田ーーーーーーーー
ーーー井上ーーーーーーーー新井ーーー
ー露口ーー佐々木ーーー齊藤ーー大津ー
ーーー池田ーーーーーーーー山本ーーー
ーーーーーーーー久保ーーーーーーーー
ーーーーーーーー立川ーーーーーーーー
2015年U-17日本代表/齊藤
序盤から神戸がロングパス攻勢。
湘南は長身で体も強い3久保を中心とした3バックで冷静に対応しますが、
防いだ後に慌ててしまい、ボールを再度相手に渡してしまいます。
湘南の遅さもありますが、神戸は奪われてからの守備が凄まじい速さ。
数人で一気に囲みボールを奪取します。
10分、神戸は5東から右サイドライン裏へ一気にフィード。
オーバーラップした15白石がディフェンスを引き出しマイナスに折り返すと、
44中坂が強烈ミドル。
ファー枠内に飛んだボールは、湘南21立川がファインセーブを見せます。
湘南は、トップ同様攻撃時は3バックも上がって押し上げ。
しかし展開スピードが遅く、神戸に守備を固められてしまいます。
その中で、ボランチ6齊藤は確かな存在感。
13分、中盤でボールを奪い、自らドリブルで運び強烈なミドルを放ちますが、
これはゴール左へ外れます。
さらに16分、湘南は左サイドからクロス。
ファーにいた5大津までボールが届きますが、神戸2美馬が間一髪触ります。
湘南は展開の起点の働きが期待される8佐々木の判断スピードがやや不足気味のため、
20分、10新井とポジションを入れ替えます。
神戸は、8野田、10金田、44中坂がパス交換とドリブルで左右にボールを展開。
敵のサイドの枚数が不足したのを見計らい、ウイングもしくはサイドバックにライン裏を狙わせる意図。
湘南は最終ラインでなんとか防いでいますが、中盤ではボールの取りどころをつくることができません。
25分、湘南6齊藤のミスから、神戸は11永澤がボールを奪い、
カットインからシュートを撃ちますがキーパー正面。
41分、神戸は44中坂のキープから右サイドライン裏へ見事なスルーパス。
駆け上がった15白石のクロスは一旦クリアされますが、こぼれを拾った10金田がディフェンスと交錯。
エリア直前中央のいい位置でFKを得ます。
ここは7安井が直接狙いますが、壁に当ててしまい得点ならず。
結局前半はスコアレスのまま終了。
神戸のスキルフルなサッカーに対し、湘南は粘り強く対応。
しかし、守→攻の切り替えが遅く、前に進めることができていません。
特に両ウイングはかなりの運動量になっており、後半持ちこたえられるでしょうか。
後半開始から引き続き神戸が猛攻。
47分、44中坂から左へ大きく展開すると、11永澤がドリブルで持ち上がりクロス。
ブロックされたこぼれを2美馬が左足シュートで狙いますが、これはゴールを越えます。
直後には、44中坂がディフェンスのミスを奪い、
そのまま持ち込んでシュートを狙いますが、キーパー正面。
一方の湘南は51分、神戸15白石からボールを奪った28和田が右足で強烈ミドル。
意表を突かれたキーパーはパンチングで対応。
見せ場をつくります。
54分、神戸は右サイド15白石が一対一をスピードで交わしてクロス。
ブロックのこぼれを7安井が左足強烈ミドルで狙いますが、ゴールわずか左。
湘南のプレスが弱まり、
神戸二列目のパス回しは、長短共に前半にも増して滑らかになってきた感も。
続く神戸の波状攻撃。
61分、左コーナーから競り合いのこぼれを5東が押し込みますがゴール右。
直後には左サイド2美馬からの縦パスを受けた13向井が、
囲まれながら中央へ侵入し強烈ミドルを放ちますが、ゴールわずか右。
試合は65分を経過、
圧倒的に攻めながら得点を奪えない神戸もややフラストレーションが溜まってきたか。
68分、神戸は湘南のゴールキックから5東が弾かずボランチへ繋ぐと、
8野田が相手のプレスを外して前を向き、縦パス。
整っていなかったラインを7安井が完全に抜け出し、一対一のチャンスを迎えますが、
やや力んだシュートはゴール左に。
決定的なチャンスを逃します。
防戦一方の湘南は75分、6齊藤を起点に右から左へ大きく展開。
久しぶりに枚数を掛け、途中出場の7北村 椋太(2年/ベルマーレ平塚)からクロス。
中の人数は揃っていましたが、ボールは誰も触れずファーに抜けてしまいます。
チャンスは限られるだけに物にしておきたいところ。
残り15分を切り、嫌な空気が漂い始めた神戸が最初のカードを切ります。
78分、1トップの13向井に替え9野原健太(2年/那覇市立石田中)を投入。
そして野原の投入直後、ついにその時が訪れます。
神戸は中盤の底でバランスを取り続けていた8野田が珍しく攻めこみ、
強引にシュートまで持ち込むと、
ディフェンスがブロックしたこぼれ玉は9野原のもとへ。
交代からのファーストタッチでゴール左に冷静に流し込み、貴重な先制ゴールを挙げます。
野原を中心に歓喜の輪!
〈ヴィッセル神戸U-18 1-0 湘南ベルマーレユース〉
その後、先制した神戸は受けにまわり、湘南が猛攻を仕掛けます。
ロスタイムにはセンターバックの3久保を前線に上げてパワープレー。
左サイドからのクロスにその久保がつぶれて、ファーの途中出場30高橋和希(1年/ベルマーレ平塚)のもとに。
左足ボレーで合わせますが、高速でつめてきたヴィッセル2美馬がブロックに入りシュートは宙へ。
決定的な場面でしたが、決めきれず。
その後も湘南が押し込みますが、結局ゴールは割れずタイムアップの笛。
湘南も意地を見せたものの、自力で上回る神戸がきっちり勝利。
準々決勝へ駒を進めました。
神戸は例年通りスキルフルな選手を揃え、
中盤の細かいパス交換から中央、サイドの裏を抜いていくスタイル。
両翼の11永澤、7安井の2年生コンビはアジリティが高く、ドリブルで積極的に仕掛けていきますが、昨年の米澤 令衣(セレッソ大阪→ブラウブリッツ秋田)のような得点力はまだ持ち合わせてはいないか。
44中坂は、密集でのキープ力はさすがでしたが、
決定的な働きを見せていた昨年からすると、もっとできるはずという印象も。
目立ったのはセンターバックの3山川。
180半ばの長身でガッチリとした体格。
アジリティも持ち合わせ、逆サイドまで一気に展開できる右足のフィードは素晴らしかった。
神戸は先述の通り技巧的ながら球際でも激しく戦える選手が多かったのも印象的でした。
湘南は、地力で上回る相手に対し善戦を見せたものの、1点に泣くことに。
前半は判断スピードの遅さが目につきましたが、後半は順応しいくつか形も作りました。
2年生ながらキャプテンマークを巻く6齊藤は、代表の名に恥じないプレーを披露。
コンタクトに負けず、展開スピードも水準以上、
神戸に対して全く個で見劣りしていませんでした。
彼を始め下級生の出場も多く、
このレベルのスピードを体験できたのは必ず次に繋がるはず。
来シーズンは更なる躍進も期待できそうです。
Jユースカップ 3回戦
ヴィッセル神戸U-18 1-0(0-0) 湘南ベルマーレユース
@時之栖スポーツセンター裾野グラウンド
(神戸)78分 野原健太