高校総体2回戦
青森山田vs久御山

インターハイ2回戦。
三木防災第二競技場の第2試合は、J内定者2名を擁する優勝候補・青森山田と1回戦で強豪・桐光学園を破った久御山の対戦。
青森山田高校
プレミアリーグEASTは、第10節終了時点で6勝2敗2分けで3位。
今大会は2回戦からの登場。
今シーズン2回目の観戦。
プレミアイースト1節 vs流経大柏
GK
12 廣末 陸 2年 180/72 FC東京深川
DF
3 常田 克人 3年 187/80 大宮FC
4 近藤 瑛佑 3年 190/76 三井千葉SC
5 原山 海里 3年 173/66 クマガヤSC
6 北城 俊幸 3年 168/63 青森山田中
MF
7 高橋 壱晟 2年 176/67 青森山田中
8 住永 翔 2年 171/64 コンサドーレ札幌
9 豊島 祐希 3年 179/73 青森山田中
10 神谷 優太 3年 176/68 東京ヴェルディ
15 嵯峨 理久 2年 165/55 ウインズFC
FW
17 鳴海 彰人 2年 171/64 新ひだか町立静内中
ーーーーーーーー鳴海ーーーーーーーー
ー嵯峨ーーーーー神谷ーーーーー豊島ー
ーーーー住永ーーーーーー高橋ーーーー
ー北城ーーーーーーーーーーーー原山ー
ーーーー常田ーーーーーー近藤ーーーー
ーーーーーーーー廣末ーーーーーーーー
44分
15 嵯峨→
11 田中 優勢 3年 158/54 青森山田中
45分
6 北城→
14 三上 孝太 3年 168/60 青森山田中
59分
9 豊島→
16 吉田 開 3年 164/52 クラッキス松戸
70分
8 住永→
13 波塚 勇平 3年 178/68 Forza´02
ベガルタ仙台内定/常田
湘南ベルマーレ内定/神谷
2015年U-18日本代表/廣末
2014年U-16日本代表候補/住永
久御山高校
京都府1部リーグは、第11節終了時点で10勝1敗で1位。
今大会は、
1回戦:vs 桐光学園(神奈川) 1-1(PK5-4)
今シーズン初観戦。
GK
1 佐藤 由維斗 3年 177/69 京都サンガF.C.
DF
2 小森 優輝 3年 171/58 宇治FC
3 中村 禄郎 1年 176/63 宇治FC
5 平木 海都 3年 172/53 京都城陽SC
8 長谷川 輝 3年 169/58 宇治FC
MF
6 玉村 光輝 3年 166/56 ラランジャ京都
10 八田 陸斗 3年 163/53 朱六FC
14 山本 蓮 3年 171/60 京都サンガF.C.
FW
7 和田 幸之佑 3年 175/62 木津川南中
9 築山 隼 3年 180/62 京都J-マルカFC
11 河崎 蒼太 3年 167/57 舞鶴少年SC
ーーーーーーーー築山ーーーーーーーー
ー和田ーーーーーーーーーーーー河崎ー
ーーーーー八田ーーーー山本ーーーーー
ー平木ーーーーー玉村ーーーーー中村ー
ーーーーー小森ーーー長谷川ーーーーー
ーーーーーーーー佐藤ーーーーーーーー
70+1分
11 河崎→
17 泉妻 邦彦 3年 166/59 FC solceu
序盤はショートパスで繋ぐ久御山に対し、山田はサイドを大きく使って攻め手を探る。
最初にチャンスを掴んだのは山田。
3分、17鳴海彰人が中央でのキープから右サイド9豊島祐希へ展開。
中への折り返しを7高橋壱晟がミドルで狙うも、これはキーパーがセーブ。
一方久御山も6分、14山本蓮がボールキープからスルーパス。
ライン裏7和田幸之佑が抜け出しシュートを放つ。
これはキーパー12廣末陸が出足早くセーブも、決定的なチャンスを作る。
その後は久御山がポゼッション。
アンカー6玉村光輝を起点に、バイタルにしっかりとボールを入れていく。
対する山田も、ペース配分の意識か無理には詰めない。
しかし久御山のタッチが細かく、なかなかアクションを起こせないといった面も。
しかし12分、中盤で久御山のパスミスを拾った山田7高橋壱晟がドリブルで持ち上がる。
久御山は油断したか寄せが甘く、そのまま高橋がミドルで左ネットに突き刺す。
山田が先制。
〈青森山田高校 1-0 久御山高校〉
先制し山田ペースになるかと思いきや、ここから更に久御山が攻め手を強めていく。
14分、久御山は14山本蓮がドリブルからスルーパス。
11河崎蒼太が角度のない中シュートを狙いますが、DFがブロック。
このCKのこぼれ、6玉村光輝が一人交わしシュートまで持ち込むが、GK正面をつく。
押し返したい山田は16分、3常田克人がロングフィード。
右サイド9豊島祐希が縦へ迫力ある突破を見せ、シュートを撃つがゴールを大きく越える。
続く23分、17鳴海彰人が前線のチェイスからパスミスを誘い9豊島祐希がカット。
折り返しを10神谷優太がミドルで狙うがキーパーがセーブ。
山田も単発的に攻めるが、その後も久御山のポゼッションが続く。
攻め込まれる山田はひいてスペースを埋めるが、徐々にラインを抜かれるシーンが見られるように。
27分、久御山は25m正面でフリーキックのチャンス。
キッカー14山本蓮の落ちるボールはゴールわずか右へ。
30分、久御山はトリッキーな動きで仕掛け続けていた10八田陸斗からスルーパス。
ダイアゴナルに動いた11河崎蒼太がラインを抜け出す。
河崎はキーパーをかわしてゴールに流し込みます。
久御山が同点に追いつく!
〈青森山田高校 1-1 久御山高校〉
続く34分、勢いに乗る久御山は、中盤での争いから6玉村光輝が浮き玉で密集を越えるスルーパス。
11河崎蒼太が完全にGKと一対一の場面を迎えるが、ここは力んでゴール上へ外してしまう。
しかし逆転も時間の問題か。
そしてAT、久御山はサイド攻撃から10八田陸斗が再構築。
キープからアウトサイドで前線にパスを送る。
エリア内に走り込んでいた6玉村光輝が混戦から強引に押し込む。
久御山が前半のうちに逆転に成功。
〈青森山田高校 1-2 久御山高校〉
久御山の個々が剥がす力があるため、山田は奪いどころを定められずラインを下げざるを得ない状況に。
スペースは埋めているが、とりわけ14山本蓮と10八田陸斗の個人技がその上を行き、
上体の動きで詰めた相手を剥がしつつタメをつくり、狭いスペースをアウトサイドパスで次々と抜いていく。
ここまでやられるとは。
久御山は優勝候補山田を翻弄する、衝撃的ともいっていい出来栄えで前半終了。
後半、追い付かなければならない山田が、前から積極的に奪いに行く。
37分、山田は右サイドからのフリーキック。
オフサイドを狙った久御山のラインミスを3常田克人が抜け出すが、うまくあわせきれず。
39分、山田は左サイドから5原山海里のロングスロー。
キーパー後逸するが、カバーしていたDFがクリア。
序盤押された久御山も40分、右サイドから10八田陸斗が侵攻。
中の9築山隼に繋ぎ、フリーでシュートを放つが威力なくGKがキャッチ。
44分、久御山は14山本蓮がドリブルでボールを運ぶ。
タッチが細かいため、ディフェンスは詰めることができない。
そのまま左足でシュートを放つがゴール右へ。
一方、山田は10神谷優太が中盤で仕掛けるが、潰される場面が目立ち相手の奪いどころになっている感も。
45分、久御山はカウンター14山本蓮が左サイドへラストパス。
7和田幸之佑がカットインから右足で狙う。
これは12廣末陸が左足でセーブ。
U-18代表でレギュラー格にまで上り詰めた12廣末陸。
キックは今シーズン見てきたGK中ナンバーワン。
左右厭わず蹴れる上に、ライナー性で非常に良く伸びる。
チームの大きな武器だ。
続く46分、久御山はCKからヘッドでゴールを揺らす。
しかし、その前にファウルの判定。
リードしながらも一歩も引かずに攻め続ける。
久御山は53分、右サイドからのセットプレー。
14山本蓮が高精度のクロスを供給。
ファー10八田陸斗のヘッドは左ポストを直撃。
山田は二列目で潰されてしまい、なかなか決定機をつくることができない。
久御山は、ディフェンスにおいても一対一での強さを発揮する。
それでも62分、山田は右サイドのCK。
ニア3常田克人の頭をかすめ、ボールは10神谷優太のもとへ。
ワントラップから強烈なハーフボレーで狙うが惜しくもクロスバー直撃。
決定的なチャンスを逃す。
なんとか同点に追いつきたい山田だが、
187cmの3常田克人、190cmの近藤瑛佑のCBコンビ、そして原山海里のロングスローという武器がありながら、
セットプレーで意外にチャンスをつくれていない印象も。
久御山は押し込まれ始めるが、しっかり相手について要所は防ぐ。
30分、山田にアクシデント。
10神谷優太がつってしまい一時退場を余儀なくされてしまう。
ラスト5分に入り、久御山は完全に引いて対応。
自陣で数的優位をつくりボールを奪う。
33分、久御山はGKへのバックパスミス。
山田は左サイドいい位置でファウルを得ます。
これを復帰した10神谷優太が直接狙うが、ゴール上を越えてしまう。
34分、青森山田は右サイド5原山海里のロングスローからエリア内混戦。
こぼれたボールはキーパーのもとに。
久御山は苦しい時間帯も、10八田陸斗のドリブルで陣地を回復。
チャージを受けても素晴らしいボディバランスでなかなか倒されず、ファウルをもらって時間を稼ぐ。
ラストチャンスは久御山に。
左サイドから展開し、14山本蓮からのラストパス。
7和田幸之佑の左足シュートはゴールわずか右へ。
技巧派・久御山でも際立つテクニシャン14山本蓮。
細いパスルートが良く見えているのに加え、こねることで相手を動かし穴を自ら作ることもできる。
そして試合終了のホイッスル。
久御山が持ち味を存分に発揮した内容で勝利。
1回戦に続き強豪校を撃破した。
プレミアリーグでも好調だった青森山田。
ここ数年で最強ではと個人的に思っていたが、あまりにも早く夏を終えることに。
エース10神谷優太が完全に押さえ込まれていたのはその主因。
今日はネガディブな声が幾度と響いた。
クロスバーに阻まれた時、後半足がつってしまった時に悔しがる声。
そして終了後に泣きじゃくる声。
ヴェルディ時代の印象では、こんなに感情を表す選手ではなかった。
その悔しさを胸に、プレミア、選手権ではさらに輝いてくれるはずだ。
全国高校総体 2回戦
青森山田高校 1-2(1-2) 久御山高校
@三木総合防災公園第2陸上競技場
(青森)12分 高橋壱晟
(久御山)30分 河﨑蒼太、35+1分 玉村光輝