高校総体準々決勝
履正社vs流経大柏

広島インターハイ、準々決勝。
第二試合は、大阪代表・履正社vs千葉代表・流通経済大柏。共に得点力を欠くものの、粘り強い戦いぶりで準々決勝に駒を進めています。
昨年の2回戦でも同カードは実現しましたが、その際はアディショナルタイムに履正社が追い付きそのままPK戦で勝利。流経にとっては、非常に苦い思い出となっているのでは。
会場を補助競技場へと移しましたが、正午が近づくにつれますます暑さを増す場内。陰もなく、選手だけでなく観戦者としても過酷な環境に。
履正社高校
プリンスリーグ関西は、
第9節終了時点で、7勝1敗2分勝点23で2位。
高校総体は、
1回戦:vs 高岡第一(富山) 1-0
2回戦:vs 広島皆実(広島) 1-1(PK5-4)
3回戦:vs 日章学園(宮崎) 1-1(PK4-2)
今シーズン2回目の観戦。
5/29 高校総体大阪予選 vs興國
GK
12 滝浪 朋生 2年 181/75 大阪市SS2001
DF
4 難波 智博 3年 173/60 FC江坂
5 清 翼空 3年 174/63 川上FC
8 清水 遥生 3年 174/64 ガンバ大阪
14 左居 隼人 2年 176/66 高槻FC
MF
6 坂本 樹 2年 174/62 千里丘FC
7 安羅 修雅 2年 170/58 ガンバ大阪
10 澤島 輝 3年 180/63 ガンバ大阪
17 大塩 真生 3年 174/64 千里丘FC
FW
9 小松 海樹 1年 セレッソ大阪
11 町野 修斗 2年 181/65 FC Avenidasol
ーーーー小松ーーーーーー町野ーーーー
ー安羅ーーーーーーーーーーーー澤島ー
ーーーー大塩ーーーーーー坂本ーーーー
ー難波ーーーーーーーーーーーー清水ー
ーーーー清ーーーーーーー左居ーーーー
ーーーーーーーー滝浪ーーーーーーーー
40分
9 小松→
16 野口 天葵 1年 千里丘FC
52分
17 大塩→
2 夏山 瑞輝 3年 174/60 明倫クラブ
70+3分
4 難波→
3 柏原 大地 3年 180/66 FCB2
8 清水→
13 水本 大佑 2年 171/61 ヴィッセル伊丹
流通経済大学付属柏高校
プレミアリーグWESTは、
第9節終了時点で、1勝7敗1分勝点4で10位。
高校総体は、2回戦からの登場。
2回戦:vs 尚志(福島) 1-0
3回戦:vs 日本航空(山梨) 0-0(PK4-3)
今シーズン2回目の観戦。
4/10 プレミアEAST1節 vs 青森山田
GK
17 西村 紘一 3年 185/78 京都J-マルカFC
DF
2 市川 侑麻 3年 170/64 FC深谷
3 松浦 駿平 3年 178/64 FC多摩
13 佐藤 輝 1年 171/64 浦和レッズ
15 関 大和 3年 171/64 坂戸ディプロマッツ
MF
6 宮本 優太 2年 172/63 Forza´02
7 冨永 和輝 3年 173/64 RIP ACE SC
8 本田 憲弥 3年 170/65 小倉南FC
10 菊地 泰智 2年 160/56 浦和レッズ
12 宮坂 昂輝 3年 170/65 レイソルA.A.TOR
FW
11 古谷 三国 3年 177/68 クラブドラゴンズ柏
ーーーーーーーー古谷ーーーーーーーー
ー冨永ーーーーー宮坂ーーーーー菊地ー
ーーーー宮本ーーーーーー本田ーーーー
ー市川ーーーーーーーーーーーー佐藤ー
ーーーー松浦ーーーーーーー関ーーーー
ーーーーーーーー西村ーーーーーーーー
HT
11 古谷→
14 加藤 千尋 3年 175/70 ヴェルディAJUNT
55分
12 宮坂→
16 河西 守生 3年 165/57 府ロクジュニア
7 冨永→
9 中村 翼 3年 178/70 ラルクヴェール千葉
35+3分
10 菊地→
4 熊澤 和希 1年 180/62 FC厚木JY DREAMS
2016年U-16日本代表候補/熊澤
U-16日本代表のCB5関川郁万(1年/FC多摩)は、3回戦で負傷したため欠場。
試合形式は35分ハーフ。
両チームロングボール中心の渋い展開。
シュートゼロに終わり、ディフェンスの我慢比べか。
キックオフから続くハイボール。エアバトルを始めとする激しいコンタクトが続きます。
6分、流経のカウンター。右サイドに張った11古谷が縦に出すと、スピード豊かな12宮坂が縦へちぎりかけますが、履正社14左居が潰してファウル。このセットプレー、10菊地の左足キックは、そのままキーパーがキャッチ。
8分、再び流経のショートカウンター。左サイド12宮坂を走らせると、切り返し右足でアーリークロスを供給しますが、11古谷とは合わず。
対人で上回る流経がやや攻勢。履正社のロングボールは、絶妙なカバーリングを見せる15関に悉く弾き返されます。
13分、流経は左サイドでセットプレー。15関のクロスに、1滝浪は弾ききれずエリア内混戦。フリーの7冨永のもとへゴールが転がりますが、押し込みきれず。
その後も、両チーム攻撃の精度欠いて形を作れず。ロングボール中心の渋い展開で、ディフェンスの我慢比べか。
履正社は、アクセントになる左サイド7安羅が、マッチアップの流経13佐藤、そして15関に完全に抑え込まれています。
前半はスコアレス、両チームシュートゼロで折り返し。
再開直後、10番・菊地の突破からついに流経が均衡を破る。
3分、流経は右サイドスローインから10菊地がドリブル。履正社は二人で寄せますが潰しきれず、カットインから左足シュートに持ち込むと、DFに当たったボールがエリア内にこぼれます。これをボランチからしっかり走り込んでいた8本田がつめ先制!硬直した展開の中で、貴重なゴールを決めます。
〈履正社高校 0-1 流通経済大学付属柏高校〉
8分、履正社は中盤での速いリスタートから左サイドへ展開。7安羅→11町野と繋いで突破、クロスを上げますがDFがクリア。
履正社は、流経の圧力に屈し、ボランチへボールを入れることができません。流経のロングボール中心の戦いに付き合ってしまっており、前線がCB相手にもっとファイトできないと苦しい。
16分、流経のロングボール。右サイド10菊地がDFに体をぶつけて突進すると、左足でフィニッシュも、1滝浪が体にあててサイドネットを直撃。このコーナーは一旦クリアされるも再び拾うと、左サイド7冨永のアーリークロスに、14加藤はフリーで待っていましたが、ヘディングはタイミングが合わずゴール左。
26分、履正社は左サイドのセットプレー。クロスから混戦になりますが、シュートはゴールわずか右。
26分、流経のロングボール。右サイドを抜け出した16河西がダイレクトで狙いますが、ゴール上。
追いついたい履正社ですが、連動性に欠けマイボールにしても、三本目のパスが繋がらず攻め込むことができません。
34分、流経は左サイドから16河西のカットインシュート。ディフェンス当たってゴール向かいますが、ゴールをわずかに越えます。
35分、履正社のロングパス。流経はやや集中が乱れたか、ラインを抜けたボールに11町野が抜け出すと、飛び出した1西村を交わしてクロス入れますが、DFが触ってゴール左へ。
35+1分、流経は左サイド2市川がボールを後逸。履正社10澤島が抜け出しディフェンスと交錯して倒れますが、ノーファウル。
35+4分、履正社のハイボール。10澤島が頭へ繋ぎ、11町野が胸トラップからダイレクトボレー。シュートは枠を捉えますが、キーパー正面を突き万事休す。
虎の子の1点を守り抜いた流経が昨年のリベンジを達成。プレミアでの苦戦ぶりを覆し、セミファイナルへと駒を進めました。
プレス・球際の激しさに、息づく伝統を感じさせた流経。
履正社のベスト8突破の悲願は、冬へ持ち越しに。
流経大柏は、ロングボールを中心としたキック&ラッシュの戦術で、リスクをかけず相手にプレッシャーを与え続けました。
個々のプレス・球際の激しさは、やはり世代トップクラスで、それは威勢の良さだけによるものではなく、相手の抑え込み方や位置取りなど、名門に息づく確かな技術的な裏付けを感じさせました。
履正社は、流経に完全に付き合ってしまったのが勿体なかった。ボランチを経由することなく、前線への放り込みに終止してしまうと、前線の10澤島、11町野も、エアバトルを中心とする対人では流経の屈強なDFを前に劣勢を余儀なくされ、そのタレントを全くといっていいほど活かすことができませんでした。
超えられなかったベスト8の壁、その悲願は冬へと持ち越されることになりました。
全国高校総体 準々決勝
履正社高校 0-1(0-0) 流通経済大学付属柏高校
@広島広域公園補助競技場
(流経)39分 本田 憲弥