高校選手権神奈川決勝
桐光学園vs日大藤沢


桐光学園高校

今シーズンは、神奈川県1部リーグに所属。
第16節終了時点で、9勝3分4敗勝点30で3位。

インターハイは、神奈川県大会優勝。全国大会優勝。

今大会は、西川潤のU-17W杯出場により準決勝からの参戦

準決勝:vs 平塚学園 3-1

今シーズン2回目の観戦。
6/22 インターハイ vs 日大藤沢
GK
1  北村 公平 2年 172/67 横浜F・マリノス追浜

DF
4  安久 レオナルド高貴 
         3年 181/68 AZ´86東京青梅
5  奈良坂 巧 2年 184/71 クラブテアトロ
6  前川 壮太 2年 172/63 SCH.FC
9  佐々木 ムライヨセフ
         3年 173/66 横浜F・マリノス追浜

MF
7  中村 洸太 3年 163/61 東急レイエス
8  所 新太郎 3年 173/58 横浜市立大綱中

11 神田 洸樹 3年 173/60 FC Consorte

14 岩根 裕哉 1年 169/58 FC東京むさし
FW
10 西川  潤 3年 180/66 横浜F・マリノス
13 ラナイメアー 祈安
         3年 169/60 FCトリプレッタ


ーーーーラナイーーーーー西川ーーーー
ー所ーーーーーーーーーーーーー神田ー 
ーーーー岩根ーーーーーー中村ーーーー 
ー佐々木ーーーーーーーーーーー前川ー
ーーーー奈良坂ーーーーー安久ーーーー 

ーーーーーーーー北村ーーーーーーーー

56分
13 ラナイメアー→
18 庄司  朗 2年 185/71 JSC CHIBA
66分
8  所→
25 本多 知啓 2年 ???/?? FC多摩

71分
6  前川→
2  池上 遼太 3年 173/63 SCH.FC


セレッソ大阪内定/西川
2019年U-20日本代表/西川

 

 

日本大学藤沢高校

今シーズンは、神奈川県1部リーグに所属。
第16節終了時点で、9勝3分4敗勝点30で4位。

インターハイは、神奈川県大会ベスト4。

今大会は、
R16:vs 相洋 2-0
準々決勝:vs 市立橘 1-0
準決勝:vs 桐蔭学園 2-0 


今シーズン2回目の観戦。
6/22 インターハイ vs 桐光学園

GK
1  濱中 英太郎 2年 FC駒沢
DF
2  岡田  怜  3年 和光ユナイテッド川崎
3  宮川 歩己  2年 横浜F・マリノス追浜
4  青木 駿人  3年 東急レイエス
5  吉本  武  3年 バディーSC
MF
7  斉藤  夏  2年 横浜F・マリノス
8  植村 洋斗  3年 横浜F・マリノス
10 成定 真生也 3年 P.S.T.C.LONDRINA
14 植木  颯  1年 横浜F・マリノス追浜
26 浅野  葵  3年 レイソルA.A.TOR
FW
9  平田 直輝  3年 横浜ジュニオール

ーーーーーーーー平田ーーーーーーーー
ーーー成定ーーーーーーーー浅野ーーー
ーーーーー植村ーーーー斉藤ーーーーー
ー吉本ーーーーー植木ーーーーー岡田ー
ーーーーー青木ーーーー宮川ーーーーー
ーーーーーーーー濱中ーーーーーーーー

69分
10 成定→
11 布方 叶夢  3年 横浜F・マリノス追浜
66分
26 浅野→
18 小林 来生  3年 藤沢市立村岡中
79
9  平田→

19 鈴木 輪太郎イブラヒーム 2年 横浜FC

2019年U-16日本代表候補/鈴木

 




天候は快晴。
名実ともに今季の神奈川二強がいよいよ選手権予選ファイナルでぶつかる。

今シーズンの対戦成績は1勝1敗。
観戦したインターハイ予選は、敗れたもののむしろ日藤の方が優勢だった。
見事そのまま全国制覇まで成し遂げた桐光だが、勝利を確実に計算できるほどの力量差はない。



試合形式は40分ハーフ。

序盤から構成力に勝る日藤がボールを保持する。
DFまで含め総じてトラップの質が高く、それに伴いパススピードも速い。
8植村洋斗が落ちてボールを止めて時間を作ったかと思えば、
4青木駿人が左足の高速フィードで一気に打開と展開に緩急もつけていた。



フィードから1トップの9平田直輝が体躯を活かした競合いで陣地を前進。中へ絞る2シャドーがセカンドを拾って二次攻撃を仕掛ける。
両サイドバックも高めに位置どり、大外から絡みつつ連携でハーフスペースからエリアへの侵入を狙う。



しかし最初のチャンスは桐光。
18分、右サイドで6前川壮太がコンタクト勝負を制して前進。
アーリークロスに、ニアで10西川潤がダイビングヘッド。
惜しくもキーパー正面をついたが決定的だった。



さらに21分、11神田洸樹のドリブルから右サイドを押し込む。
中に戻し10西川潤がすぐさま左足でミドル。
またもキーパーに止められたが、「隙が少しでもあれば決定機を作れる」という圧力を、
相手に与えるには十分なプレーだった。

桐光が切れ味鋭いカウンターを見せた一方で、
日藤は巧緻な組み立てに拘るあまり、やや遅攻気味で実効性は今ひとつ。
桐光はボールこそ保持されるが、バイタル以降の侵入を許していなかった。
2トップ13ラナイメアー祈安のプレスバックも、
ルーズボール回収やデュエルで効いており貢献度は高い。



しかし40分、日藤のチャンス。
ハイボールを前線で9平田直輝が収める。
左寄りバイタルで受けた26浅野葵がキープからスルーパス。
飛び出した7斉藤夏がエリア内に抜け出すが、
トラップがやや長くなりこれはキーパーが飛び出して回収。



前半はスコアレスで終了。

 

 

後半最初のチャンスは桐光。
7分、相手陣内で潰して11神田洸樹がエリア右に抜け出す。
クロスにファー8所新太郎がワントラップからシュート。ニアをつき決まったかに思われたが・・・。
日藤1濱中英太郎のスーパーセーブで難を逃れる。決定的だった。

9分、今度は日藤が攻める。
ショートカウンターから左サイドを5吉本武が攻め上がる。
押し込んでから一旦再構築。
大外で受けた8植村洋斗がDFとの間合いを図って中に切れ込む。
ゴールライン際を深く抉って速いグラウンダーのクロス。
これをニアで待っていた26浅野葵がダイレクトで合わせる。日藤が先制!
〈桐光学園高校 0-1 日本大学藤沢高校

日藤のキーマン8植村洋斗が魅せた。
ゲームメイク能力も高いが、特に相手との間合いのコントロールに長けた選手。
ループパスなど多彩なキックで打開してくるので、まずDFは距離を詰め切れない。
さらにこのアシストのように、ネイマールばりの空踏みから自ら突破も仕掛けてくる。

13分、押せ押せの日藤がまたも攻める。
再び5吉本武が左サイドをドリブル攻め上がる。
中に切れ込んだところでDFともつれて混戦。
これを9平田直輝が拾って左足を振り抜く。
強烈なシュートも、桐光1北村公平が好反応で何とか弾き出す。

9平田直輝と桐光4安久レオナルド高貴のマッチアップは見応えがあった。
強靭な体躯を備える平田が競り勝つまたは安久を抑えて大きくは弾かせなかったことは、
間違いなくこの試合のキーポイントの一つだった。

5吉本武は今日最も会場を湧かせた選手の一人。
サイドバックながらボールスキルの質が高く、自信たっぷりにガンガン攻め上がっていた。
サイドに侵攻してから、8植村洋斗と絡む狭いスペースの崩しもチームのストロング。
左足のアーリークロスも鋭く、際立った活躍を見せていた。

桐光は56分、185cmの長身18庄司朗を前線に投入。
ハイボール戦術へと切り替える。

日藤は足が若干止まってきたかにも見えたが、
すぐさま盛り返して引き続き前に出る。
セットプレーから3宮川歩己のダイビングヘッドがキーパー強襲、
エリア左を8植村洋斗が抜け出し左足で狙うもサイドネット直撃と、
2点目を果敢に狙っていく。

桐光は戦術を切り替えてからは、11神田洸樹の単騎突破ぐらいしか攻め手がない。
日藤の4青木駿人、3宮川歩己とのCBペアはとりわけクロス・フィード対応力に優れたユニットだ。
頼みの18庄司朗もサイズこそあるが足元やサイドに流れて受けたがる傾向が強く、
噛み合わせはよくないようにも見えた。

主将4青木駿人は180cmを超える高さに加え厚みもあってフィジカルは十分。さらに、姿勢が良く視野・左足の精度含めたフィード能力もハイレベル。
発信力も備える総合力の高いDFだ。

日藤は、前線を11布方叶夢、18小林来生、19鈴木輪太郎(ワディ)イブラヒームと、
能力の高い選手に総入れ替えする層の厚さも披露。
前者二人はチェイスそしてキープで高い貢献を見せていた。
19鈴木は190cmを超えるサイズは魅力的だが、素材感は否めずこれからの選手。

試合はそのままタイムアップ。
日大藤沢が、見事夏の全国王者を退けた。

 

 

 

決してジャイアントキリングではなく、日藤が力勝ちしたという感想だ。
高卒J入りするほどズバ抜けた選手こそいないが、11人の総和は全国レベルでも高い位置にある。
ポジトラのスピードと最後の圧力(前3枚のシュート数はもっと増やせる)を高めていけば、全国大会でもベスト8さらにその上を狙える力は持っている。
 
 
一方の桐光学園。
昨年の選手権での大敗の記憶を覆すべく充実の夏を経て臨んだが、今年も道半ばで大会を後に。
前半は決定機創出という意味で桐光ペースで進んでいたように感じたが、
先述の通り先制を許して以降攻めが単調になり、鉄壁の日藤ディフェンスを崩すことはできなかった。

昨季鮮烈な突破力を魅せて、西川に次ぐキーマンだった9佐々木ムライヨセフ。
今日はSBで起用されたが、有機的な使われ方をすることはなくセットされたDFを前に突っかけるのみ。敢えてポジションを下げたことの意義を感じることができずに大会を終えてしまったのが、とても残念だった。


試合後、一際悔しさを見せていたのは2年生5奈良坂巧。
ファイターとしてのキャラクターが強く、今日もチームそして応援席をも鼓舞する姿は印象に残った。来季また出直しとなる桐光で、間違いなく引っ張っていく選手になるだろう。
 


そして大エース10西川潤。
選手権を終えたタイミングだからこそ、彼がユース昇格ではなく高校サッカーを選んだ意義を改めて考えたい。
左足での決定機創出能力の高さは言うまでもないが、それは彼が「元々持っていたもの」がスケールアップしただけのように感じる。高校サッカーという環境に入って、彼が「元々は持っていなかったもの」は本当に得ることができたのか。

先制を許して窮地に陥った時、チームを鼓舞できていたかあるいは勇気付けるプレーがあったか。
「●●に入れておけばいいんだよ」と声を荒げ気味にチームメイトにかけた言葉は、士気的にも戦術的にも必要だったのか。
2年前、同校主将だった田中雄大(早稲田大)が、選手権予選準決勝でチームが窮地に陥った時に魅せた決死のスライディングは今でも強く印象に残っている(その後チームは逆転勝利を収めた)
 


今日の試合でチームを勝たせるために自分にもっと何が出来たか、高校サッカーを選んだ意義として深く考え忘れずにいて欲しいと強く願う。


 

 

2019年11月30日 13:05K.O.
全国高校サッカー選手権 神奈川県大会決勝
桐光学園高校 0-1(0-0)日本大学藤沢高校
@ニッパツ三ツ沢球技場
(日藤)49分 浅野葵

 

 


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