高校選手権R16
青森山田vs長崎総科大附


引き続き全国高校サッカー選手権3回戦。

フクダ電子アリーナ第2試合は、青森山田vs長崎総科大附。
ディフェンディングチャンピオン・青森山田が、U-19日本代表の世代最強ストライカー安藤瑞季擁する長崎総科大附と好カード。

 

青森山田高校

プレミアリーグEASTでは、11勝3分4敗で3位。
夏のインターハイは、ベスト16。

今大会は、2回戦からの登場。
2回戦:vs 草津東(滋賀) 5-0

今シーズン4回目の観戦。
7/30 高校総体2回戦 vs 東福岡
7/31 高校総体R16 vs 前橋育英
9/16 プレミアEAST13節 vs 柏レイソル
GK

1  坪  歩夢 3年 177/70 青森山田中
DF
2  鍵山 慶司 3年 175/71 FC東京深川
3  佐藤 拓海 3年 181/73 三菱養和SC調布
4  小山内 慎一郎 3年 177/68 青森山田中
5  蓑田 広大 3年 181/78 大豆戸FC
MF
7  檀崎 竜孔 2年 175/65 青森山田中
8  堀  脩大 3年 177/69 FC東京深川
10 郷家 友太 3年 185/75 ベガルタ仙台
14 田中 凌汰 3年 174/66 青森山田中
16 浦川 流樺 3年 176/66 横浜F・マリノス
FW
11 中村 駿太 3年 172/66 柏レイソル

ヴィッセル神戸内定/郷家
モンテディオ山形内定/中村
2017年U-18日本代表/郷家
2017年U-18日本代表候補/中村

ーーーーーーーー中村ーーーーーーーー
ー檀崎ーーーーーーーーーーーー浦川ー
ーーーー郷家ーーーーーー田中ーーーー
ー佐藤ーーーーー-堀-ーーーーー鍵山ー
ーーーー小山内ーーーーー蓑田ーーーー
ーーーーーーーー-坪-ーーーーーーーー

 

 

 

 

長崎総合科学大学附属高校

プリンスリーグ九州では、12勝1分5敗で2位。
参入戦敗退し、プレミアリーグ昇格はならず。
夏のインターハイは、ベスト8。

今大会は、
1回戦:vs 中京大中京(愛知) 3-0
2回戦:vs 高川学園(山口) 2-0

今シーズン初観戦。
GK
12 湊  大昂 3年 175/67 サガン唐津
DF
2  諸石 一砂 3年 177/68 大村市立玖島中
6  小川 貴之 3年 166/62 JUVEN FC
8  田中 純平 3年 174/62 シャルムFC熊本
13 武井 佑介 3年 170/62 前橋FC
MF
4  岩本 蓮太 3年 181/71 カティオーラFC
5  嶋中 春児 3年 175/67 シャルムFC熊本
20 別府 尊至 3年 171/64 ルーヴェン福岡
FW
7  荒木 駿太 3年 170/60 ルーヴェン福岡
10 安藤 瑞季 3年 171/64 FC佐伯S-Play MINAMI
17 西原 先毅 3年 180/75 浦添市立仲西中

セレッソ大阪内定/安藤
2017年U-19日本代表/安藤

ーーーーーーーー安藤ーーーーーーーー
ー荒木ーーーーーーーーーーーー西原ー 
ーーーー別府ーーーーーー岩本ーーーー 
ー小川ーーーーー嶋中ーーーーー武井ー 
ーーーー諸石ーーーーーー田中ーーーー 
ーーーーーーーー-湊-ーーーーーーーー

  



 

 

試合形式は40分ハーフ。

最初のチャンスは総附。2分、右サイドのロングスロー。ファーに流れると、これを7荒木駿太が左足強烈ボレー!山田1坪歩夢が指先に当てたボールがバーを強く叩くと、ゴール目前10安藤瑞季が頭で突っ込みますが、山田4小山内慎一郎が先に触って何とかクリア。

いきなりの第チャンスで青森山田に冷や汗をかかせた総附ですが、中々陣形を読み解くことができなかったのですが、それもそのはず。2諸石一砂、5嶋中春児がそれぞれ山田11中村駿太、10郷家駿太へマンマーク。往年の国見スタイルですが、個人に責任を完結させるアプローチが、逆に新鮮。経験したことがないだろう山田に対し、これが効果覿面。山田は特にビルドで大きな役割を担う郷家にボールが入る場面が少なくなり、ボールを握るものの攻め所を掴みきれていない様子。

それでも10分、山田は右サイドのスローイン。バイタルへ運び11中村駿太の落とすと、14田中凌汰が思い切りよく左足を振りぬきます!やや落ちたボールはこちらもクロスバーを強打!

その後もボールを握るのは山田。10郷家共太への縦パスや最終ラインそして8堀脩大からの
大きなサイドチェンジを狙いますが、DFがしっかり食らい付いて繋げる事が出来ません。

そして25分、総附は自陣でボールを奪った5嶋中春児がミドルフィード。バイタルにいた10安藤瑞希の元へ届くと、足元ピタリと収めた安藤が素早いターンで前を向くと、自ら中央へ運び右足を一閃!低く抑えたシュートはゴール左隅をつきます!安藤の見事な個人技で総附が先制します!
〈青森山田高校 0-1 長崎総合科学大学附属高校

早速安藤瑞季が魅せます。圧倒的な加速に豊かなトップスピード、ボディバランスの高さはイメージ通りも、想像以上だったのが足元のよさ。ファーストタッチの精度が高い。後ろに重心を置くチームにあって、プレー時間は多くないものの存在感は抜群。

まさかの先制を許した山田は34分、右コーナーからクロスは一旦ファーに流れますが再び5蓑田広大から折り返し。キーパー大きく弾けず16浦川流樺ともつれると、最後は10郷家友太がチップキックでコースを狙いますが、これは惜しくも右ポストを直撃!

38分、山田は相手クリアを跳ね返すと、そのままライン裏へスルーパスの形に。左サイド抜け出した14田中凌汰が右足で流し込むと、決まったかに見えましたがわずかにゴール右。

前半は総附の1点リードで終了。





後半最初のチャンスは山田。6分、右サイドからのクロスに10郷家友太がワンタッチでDFと入れ替わりますが、フィニッシュが遅れキーパーと交錯。一旦クリアを許すも今度は左サイドでの再構築。7檀崎竜孔がちぎりアーリークロスを供給すると、逆サイド16浦川流樺が合わせますがゴール右!枠を捉えることができません。

10分、山田は右サイドから仕掛けると、中央10郷家友太が落として14田中凌汰が左ミドル、DFに当たったこぼれを11中村駿太が左足で狙いますがわずか右。

13分、山田は右サイドロングスロー。エリア内の混戦からスペースに抜け出した11中村駿太が蹴りこみますが、これはオフサイド。

決定機を作るものの、決めきれない山田。微妙な判定もあり、ベンチはかなりフラストレーションが溜まっている様子。焦りも滲み始め、徐々にミドルパスが総附の網にひっかかり始める様に。総附は総じてスライド対応が速く、この辺りの運動量、集中力の鍛えられ方はさすが。

また、一人前線に残り続ける10安藤瑞季も存在感を発揮。重心低く鍛え上げられた体躯で屈強な山田相手にもクリアをしっかりと収めます。そして相手を引きづる力強いドリブルで前進(会場が苦笑してしまうほど)。守備陣が体力を温存できる大きな働き。


そして20分、総附は右サイドのセットプレー。クロスにラインを抜け出した5嶋中春児がフリーの状態でヘッドで合わせますが、惜しくもキーパー正面。突き放すチャンスもものにする事が出来ず。

21分、山田は右サイドを繋いで崩すと、16浦川流樺がライン際深く抉って折り返しますが、中は合わせられず。

23分、山田の交代。
16浦川→17三國ケネディエブス(2年/青森山田中)。
攻撃のアプローチが単調になり始め、195cmの三國を投入してシンプルにハイボールを入れる戦術に。

25分、山田は右サイド前に運んだ2鍵山慶司が浅い位置からクロスを上げると、勢いよく飛び込んだ17三國ケネディエブスがドンピシャヘッド!枠を捉えついに追いついたかに思われましたが、総附12湊大昂が横っ飛び右手一本で掻き出すスーパーセーブ!

30分、総附の交代。
17西原→14柏木澪弥(2年/小倉南FC)。


32分、山田の交代。
3佐藤→6住田将(3年/名古屋グランパス)。

35分、山田は右サイドからのハイボール。17三國ケネディエブスを狙いますが、DFがクリア。浅くなったところを拾った7檀崎竜孔がボレーで狙いますが打ち上げてしまいます。

38分、総附のカウンター。右サイドへ散らしサイドライン際10安藤瑞季がボールを残すと、左足のクロスと見せかけて飛び出したキーパーの意表を突くシュート!山田1坪歩夢は戻って何とかキャッチしますが、ヒヤリとする場面。

38分、山田は右クロス。エリア内10郷家友太が頭おとし、14田中凌汰が走り込みますがキーパーがブロック!

1点を追う山田の猛攻にスタンドはヒートアップ。

そしてAT、山田は4小山内慎一郎が自陣からドリブルで運び7檀崎竜孔へ繋ぐと、囲まれてしまいますが落ちてきた11中村駿太へ。中村は中央突破からボックスに一旦預けるとディフェンスのカットが流れてワンツーの形で最終ラインを突破しエリアに侵入。観客総立ちとなる絶好機に左足を振りぬきますが、角度が着きすぎたシュートはゴール右へ外れてしまいます!万事休す。

直後タイムアップの笛。前年度王者が早くも3回戦で姿を消しました。

 

 


試合を決定付けた要素は色々あったものの、決めた安藤と最後に外した中村、
二人のストライカーのコントラストが何よりも印象的でした。

二人の邂逅は共にU-17日本代表として臨んだ一昨年春の福岡・サニックス杯。中村は既に全国区でチームでもエース。一方の安藤は初代表の新参。約2年が経った今日の試合を見るに、山田ディフェンス相手にも個の力が際立っていた安藤と立場は逆転したように思われます。

中村駿太、生で初めて見たのは彼が高1の頃でした。サイズは今とさほど変わらない中で、多彩なシュートセンスと共にシュートへのアプローチの巧みさに他にはない才能を感じてここから高校卒業までに凄まじい点取り屋になると確信していました。その後U-19代表に飛び級召集しゴールも決めて結果を残しつつも、レイソルでの結果や生で見ての伸び悩みも感じつつあった中で、春の青森山田移籍は本当に驚きました。自身への危機感そしてそれを行動に移すところはやはりすごい選手だなと思いました。

今年青森山田でのプレーを何度か見て、プレーエリアが低く本来の良さが発揮できてない印象でした。ただ、それは組み立てやアシスト能力を高める、遠回りをしている最中とのこと。今日の
最後の場面、落ちて受けた部分はその遠回りの成果だったと思います。一方で、あのシュートミスは局面の緊張感はあったにせよ以前の彼なら決めていたと感じてしまう。きっと遠回りのまだ途中、シュートスキルが鈍っていただけだと思っています。もしくは、色々な想い・状況が積み重なった結果としての、あの「決めなきゃいけない」場面を経験できた事が彼の財産になれば。

ここで終わりじゃないし、総合力を高めたことで、Jの舞台では、よりゴール前での怖さを発揮してくれると期待しています。現時点での立場の逆転も、きっとまだプロセスに過ぎないはずです。

 

 

 

全国高校サッカー選手権大会 3回戦(R16)
青森山田高校 0-1(0-1)長崎総合科学大学附属高校
@フクダ電子アリーナ
(総附)25分 安藤瑞季

 

 

 

 


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