高校選手権東京B決勝
駒澤大高vs帝京


選手権東京ファイナル。関東第一が1枚目の全国への切符を掴んだのに続き、2枚目を争うのは、駒澤大高vs帝京。

昨年の全国8強のメンバーが数多く残る駒澤大高は、関東大会制覇など順風満帆かに思えましたが、インターハイ予選では準決勝でまさかの敗退。全国への最後のチャンスである選手権に、全てを賭けます。

一方の帝京は、昨年も都大会決勝に駒を進めたものの、全国準優勝を果たした國學院久我山にPK戦で敗れ久々の全国出場はならず
。今大会ではその久我山にリベンジし、再び久しぶりの全国を掴むべく決勝に臨みます。

両チーム関係者が多いのか、ものすごい応援の圧力。

 

駒澤大学高校

東京都1部リーグは、
第17節終了時点で9勝4敗4分勝点31で暫定4位。

高校総体は都大会ベスト4。

今大会は、
ラウンド16:vs 大成 1-0
準々決勝:vs 専修大附 5-0
準決勝:vs 東京朝鮮 4-0

今シーズン初観戦。
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GK

1  鈴木  怜  3年 179/70 S.T.FC
DF
2  高橋 勇夢  3年 176/65 Forza’02
3  佐藤 瑶大  3年 183/74 FC多摩
4  齋藤 我空  1年 176/64 Forza’02
5  村上  哲  3年 179/70 FC府中
MF
6  武智 悠人  3年 173/68 Forza’02
7  西田 直也  2年 182/68 横浜F・マリノス追浜
8  栗原 信一郎 3年 173/63 FC多摩
9  長井 虎之介 3年 175/66 Forza’02
FW
10 矢崎 一輝  3年 177/67 大豆戸FC
11 影山 克明  3年 174/70 ヴェルディレスチ

ーーーーーーーー影山ーーーーーーーー
ー長井ーーーーー矢崎ーーーーー栗原ー
ーーーー西田ーーーーーー武智ーーーー
ー村上ーーーーーーーーーーーー高橋ー
ーーーー齋藤ーーーーーー佐藤ーーーー
ーーーーーーーー鈴木ーーーーーーーー

 

 

帝京高校

東京都1部リーグは、
第18節終了時点で5勝9敗4分勝点19で7位。

高校総体は都大会1次トーナメント敗退。

今大会は、
ラウンド32:vs 國學院久我山 1-0
ラウンド16:vs 修徳 4-1
準々決勝:vs 東海大高輪台 1-0
準決勝:vs 都立東大和南 3-0


今シーズン初観戦。
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GK

16 和田 侑大  2年 FC東京むさし
DF
2  関口  海  3年 FC VIDA
3  原田 祐次郎 3年 S-P.FUTE
4  五十嵐 陸  3年 FCトッカーノ
7  萩原 健太  3年 ザスパクサツ群馬
MF
5  高橋  心  3年 A.N.FORTE
6  青柳 寛己  3年 ESA

13 菅原 光義  2年 S.T.FC
FW
9  ランドリック 1年
11 中瀬 大夢  3年 FCトリプレッタ
19 小田 颯大  3年 足立区立第四中

ーーーーーーーー小田ーーーーーーーー
ー中瀬ーーーーーーーーーーーランドー 
ーーーー青柳ーーーーーー高橋ーーーー
ー関口ーーーーー菅原ーーーーー萩原ー
ーーーー五十嵐ーーーーー原田ーーーー
ーーーーーーーー和田ーーーーーーーー

 

試合形式は40分ハーフ。

スタートから強度高く、両者ともに強烈なキックアンドラッシュ。じっくりとした入りだった第一試合とは異なり、ピッチからビシビシと感じ取れる闘志


それを前線への圧力に繋げたのは駒澤。ロングキックで相手のライン裏へ放り込むと、アタッカーが獰猛に走りこみます。4分、駒澤は右サイドを押し込むと、2高橋が浅い位置からアーリークロス。これを11影山が頭で逸らしますが、惜しくもゴール左。

運動能力(戦闘能力とも言えるような)の高い選手が揃う駒澤の凄まじいプレッシャーに対し、受けに回った帝京は、アンカー13菅原を最終ライン近くまで落としほぼ5バックの形で対応。

しかし5分、その甲斐なく均衡が崩れます。駒澤が左サイド裏へボールを蹴り込み、帝京はラインを下げることを余儀なくされると、クリアを試みた帝京3原田とチェイスした駒澤11影山が交錯。がら空きとなったバイタルへこぼれたボールを、狙いすましたように拾った10矢崎がエリア内へ突進すると、これを3原田がひっかけてしまいPKの判定!帝京はその圧力に慌ててしまったか。これを2高橋が落ち着いて左隅蹴り込み、早速駒澤が先制します!
駒澤大学高校 1-0 帝京高校〉

早くも1点のビハインドを追うことになった帝京は8分、左サイドのセットプレー。ハイボールを供給しますが、ここは駒澤1鈴木が落ち着いてキャッチ。

なおも圧力をかける駒澤に対し、帝京でチームを勇気付けたのは左SBの2関口の守備。出足よく縦パスをインターセプトすると共に、体を張って相手を潰します。

15分、帝京は今度はセンターサークルからのセットプレー。エリア右寄りへのフィードを4五十嵐が頭で折り返すと、フリーの9ランドリックがヘッド!しかしここは辛くも1鈴木がキャッチ。帝京もゴールの可能性を匂わせます。

セカンドボールを拾い始めた帝京は、徐々に盛り返し。注目の留学生9ランドリックは、1年生離れした驚異のパワーとスピード。特にコンタクトは、屈強な駒澤DFすら弾き飛ばすほど。

23分、今度は駒澤の攻撃。右サイド2高橋が一旦中に預けると、リターンを受け突破を試みますがエリア手前で倒されます。セットプレーからファーへクロスを供給すると混戦、詰めますがここは駒澤にファウル。

両チーム、スタイル通りキックアンドラッシュの応酬。しかし共にDFが踏ん張り、パワフルに弾き返していますが、何度かの事故は避けられないか。

30分、駒澤はミドルフィードからエリア内へ侵入。DFと競り合いながらも繋ぎ、最後は11影山がゴール正面から左足で狙いますが、わずか右!

その後も駒澤が押し込みますが、持ちこたえる帝京。

前半最後のチャンスは駒澤。40分、右サイド2高橋がこぼれを拾うと、11影山のポストからエリアへ侵入。しかしキックはクロスかシュートか中途半端になってしまい、帝京16和田が回収します。

前半は駒澤1点リードで終了。

宙を舞うボールにヘディング、ヘディング、ヘディング。まさにバトルという表現がふさわしいゲームに。序盤の駒澤のプレッシャーは観戦者の身ですら恐怖を感じるほどで、帝京は先制を許し畳み掛けられてもおかしくなかった状況でよく持ちこたえました。セットプレーは互角にチャンスを作っており、後半同点のチャンスは十分。


後半開始から立て続けにチャンスを作ったのは帝京。1分、左サイドのセットプレー。ハイクロスから3原田が打点の高いヘッドで狙いますが、ゴールわずか右。

2分、今度は左コーナー。5高橋の柔らかいボールに競りに行くと、駒澤1鈴木がボールをこぼしますが、ここはファウルの判定。

帝京はセットプレーからの空中戦で同点弾を狙いますが、ハイボールの処理に安定感がある駒澤1鈴木が立ちはだかります。

13分、先に動いたのは帝京。
19小田→15遠藤 巧(3年/横浜FCJY)。
左WGに入り、11中瀬が右、9ランドリックが最前線へ。

その後、帝京が同点ゴールを奪うべく侵攻しますが、球際で次々と食らいつく駒澤DF。闘志むき出しのプレーに、スタンドが湧きます。球際で消耗した帝京は、運動量が落ちてきたか。

そして16分、駒澤は右サイドからのロングスロー。エリア内へ到達したボールを、ニアで11影山が頭で逸らすと、ゴール直前フリーで待っていた10矢崎の元へ。絶好のチャンスに左足でプッシュしますが、これを帝京16和田が左手一本で弾く起死回生のセーブ!帝京はまだツキが残っているか。

18分、命拾いをした帝京のカウンター。左サイド2関口からのミドルフィードは、DFの頭を越え走りこんだ15遠藤へ。
ヘディングで完璧に合わせますが、これは不運にも1鈴木の正面をつきます。決定的な場面!

18分、帝京が同時に2枚を投入。勝負に出ます。
7萩原→8三浦 颯太(1年/FC東京U-15むさし)、
5高橋→10佐々木 大貴(1年/FC東京U-15むさし)。
布陣を以下の通りに。
ーーーーーーランドリックーーーーーー
ー遠藤ーーーーーーーーーーーー中瀬ー 
ーーーー三浦ーーーーー佐々木ーーーー
ー関口ーーーーー菅原ーーーーー青柳ー

帝京は、技術水準の高い8三浦、10佐々木の投入で、攻撃のスタイルを変更。細かく繋ぐ場面も見られるように。

26分、帝京は8三浦から右サイドスペースへ展開すると、11中瀬が高速クロス。ニアで9ランドリックが触りますが、DFがブロックして1鈴木がキャッチ。

ここから一進一退の展開が続きます。28分、駒澤は右サイドから構築すると、中央で受けた10菊池が相手を揺さぶって左足ミドルもキーパー正面。帝京は左サイド15遠藤がカットインから右足でミドルを狙うもゴール左。再び駒澤の攻撃は、右サイドからのカウンター。逆サイドに空いたスペースをかけ上がった5村上を使うと、クロスには惜しくも触れず。

駒澤は8栗原、9長井の両サイドが最終ラインまで戻ってマークにつくと、前線の10菊池、11影山もルーズボールの回収にプレスバックと、ハードワークで守備に貢献。

30分、駒澤の交代。
5村上→18菊池 雄介(3年/ヴィヴァイオ船橋)。
左アタッカーに入り、9長井が一列下がって最終ラインへ。

33分、帝京の交代。
13菅原→14市川 雅(3年/ジュビロSS磐田)。

36分、駒澤の交代。
10矢崎→19米田 泰盛(3年/ヴィヴァイオ船橋)。

36分、駒澤は右サイドのスローインから19米田が抜け出すと、クロスはファーまで抜け18菊池が左足ボレーで狙いますが、ふかしてしまいます。

前線を入れ替えた駒澤はチェイシングが復活。再び相手陣内へ押し込みます。

37分、帝京の交代。
11影山→16服部 正也(3年/S.T.FC)。

いよいよ残り5分を切り、帝京はCBの4五十嵐を前線へ。

39分、帝京は自陣からのセットプレー。ロングフィードに、これまで安定した守備を見せていた1鈴木がまさかの後逸も、ゴール右へ。

その後も帝京は前線へのロングキックを狙いますが、駒澤の激しいチェイシングに徐々に陣地を押し下げられてしまいます。

そして40+2分、駒澤はインターセプトから前線へ大きく蹴り出すと、そこからの猛プレスに帝京ディフェンスは弾き返すことができずにエリア内へ押し込まれてしまいます。そして駒澤19米田がキープから粘って繋ぐと、走りこんだ7西田のシュートはゴール右隅へ!勝負を決する駒澤の追加点!
駒澤大学高校 2-0 帝京高校〉

帝京万事休す。力強く戦い抜いた駒澤が、昨年に続く全国への切符を手にしました。


駒澤大高は、フィジカルレベルの高い選手たちが、徹底した球際の激しさとハードワークを見せる驚異の戦闘力を備えるチーム。そのキックアンドラッシュは強烈なプレッシャーとなり、敵をパニックに陥れて破壊しきるほどの迫力があります。

純粋な戦力値として、昨年に続くベスト8進出を現実的に狙えるだけの力を有しており、組み合わせにもよりますが、その先に進む可能性も。東福岡や青森山田、千葉勢といった個で上回る相手にどこまで立ち向かえるのか。Forza’02やFC多摩など他県に流出していた東京の有力街クラブの選手の受け皿になりつつあり、この冬の戦いぶりが、東京の育成年代において確固たる地位を築けるかの分水嶺になりそうです。

帝京は、高い圧力を誇る駒澤に対し、アンカー13菅原も含めた5バック、更にはツーシャドーに空中戦に強い二人を置いて臨みましたが、序盤の猛ラッシュに耐えきれず失点。その後畳み掛けられてもおかしくなかった局面で、見事な精神力を見せてペースをイーブンに持ち込みましたが、ゴールは遠く昨年に続いてファイナルで涙を呑むことになりました。

全盛期に比べるとやはりトップレベルのタレントの確保には苦労しているようですが、途中出場の8三浦、10佐々木などFC東京下部組織からの多数の入部、更には今日はゲームに効果的に絡めなかったものの身体能力の高さは感じさせた9ランドリックなど下級生の素材はなかなかで、来年以降はサッカーのスタイルも含めて注目したいチームです。

 

高校選手権 東京Bブロック決勝
駒澤大学高校 2-0(1-0)帝京高校
@駒沢陸上競技場
(駒澤)5分 高橋勇夢(PK)、80+2分 西田直也

 

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