高校選手権千葉決勝
流経大柏vs市立船橋


いよいよ注目の千葉ファイナル、流経大柏vs市立船橋。

いつか訪れるであろうこのゲームをシーズン開幕当初から楽しみにしていました。
前日から降り続いた雨は止み、柏の葉キャンパスから競技場に向かう途中には晴れ間も。
ついに決着の時が訪れます。

 

流通経済大学付属柏高校

プレミアリーグEASTは、第15節終了時点で3勝11敗1分勝ち点10で9位。
高校総体は千葉県大会優勝。全国大会は2回戦で敗退。

今大会は決勝トーナメント2回戦からの登場。
2回戦:vs 幕張総合 1-0
準々決勝:vs 八千代松陰 4-0
準決勝:vs 習志野 EX1-0

今シーズン7回目の観戦。
イギョラ杯決勝 vs日大藤沢
プレミアイースト1節 vs青森山田
プレミアイースト6節 vs市立船橋
高校総体2回戦 vs履正社
プレミアイースト15節 vs市立船橋
高校選手権千葉準決勝 vs習志野

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GK 
1  西村 紘一 2年 184/84 京都J-マルカFC

DF 
2  市川 侑麻 2年 169/55 FC深谷
3  浜野 駿吾 3年 182/72 ジェファFC

4  本村 武揚 3年 177/64 FC多摩
5  黒澤  丈 3年 180/65 前橋ジュニア

MF  
7  菅原 俊平 3年 170/67 ベルマーレ平塚

13 富樫 和樹 3年 168/57 ベルマーレ平塚
14 菊地 泰智 1年 159/54 浦和レッズ
16 宮坂 昂輝 2年 168/60 レイソルA.A.TOR

FW
22 織田 敦暉 3年 172/66 府ロクJY
23 ジャーメイン 正 
         3年 180/66 FC厚木JY DREAMS 


ーーーー織田ーーーーージャメーーーー 
ー菊池ーーーーーーーーーーーー宮坂ー
ーーーー富樫ーーーーーー菅原ーーーー
ー市川ーーーーーーーーーーーー黒澤ー
ーーーー浜野ーーーーーー本村ーーーー
ーーーーーーーー西村ーーーーーーーー

 

 

 

市立船橋高校

プレミアリーグEASTは、第15節終了時点で9勝4敗2分勝ち点29で4位。
高校総体は千葉県大会準優勝。全国大会準優勝。


今大会は決勝トーナメント2回戦からの登場。
2回戦:vs 東京学館浦安 2-0
準々決勝:vs 柏日体 3-1
準決勝:vs 中央学院 2-1

今シーズン8回目の観戦。
プレミアイースト1節 vsコンサドーレ札幌
プレミアイースト6節 vs流経大柏
プレミアイースト8節 vs柏レイソル
高校総体3回戦 vs久御山
プレミアイースト11節 vs大宮アルディージャ
プレミアイースト15節 vs流経大柏
高校選手権千葉準決勝 vs中央学院

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GK 
1  寺尾  凌  3年 184/75 FCトッカーノ

DF  
2  杉山 弾斗  1年 175/56 FC東京むさし

3  古屋 誠志郎 3年 163/60 船橋市立八木が谷中
4  杉岡 大暉  2年 180/73 FC東京深川
5  白井 達也  3年 179/68 横浜F・マリノス
MF 
7  原  輝綺  3年 177/64 AZ’86東京青梅

8  押尾 大貴  3年 177/64 レイソルA.A.TOR
11 工藤 友暉  3年 174/64 クラッキス松戸
16 金子 大毅  2年 174/59 FCトッカーノ
FW  
9  高  宇洋  2年 172/65 川崎フロンターレ
12 矢村  健  3年 164/60 横河武蔵野FC


2015年U-17日本代表/杉岡

ーーーーーーーー矢村ーーーーーーーー
ー工藤ーーーーー−高−ーーーーー押尾ー
ーーーー金子ーーーーーー−原−ーーーー
ー杉山ーーーーーーーーーーーー古屋ー
ーーーー杉岡ーーーーーー白井ーーーー
ーーーーーーーー寺尾ーーーーーーーー

ベガルタ仙台内定のキャプテン6椎橋慧也(3年/MF/船橋市立八木が谷中)、
モンテディオ山形内定の10永藤歩(3
年/FW/順蹴F.A./15U-18候補)は負傷明け?のためベンチスタート。

 

試合は40分ハーフ。

大駒を欠く市船ですが、慌てることもなく序盤から積極的に仕掛けます。

3分、セットプレーから11工藤の落ちるボールを頭で反らしますが、
4杉岡には惜しくも届かず。

5分、 11工藤のキープから3古屋、8押尾と速いパス交換で突破し、
ミドルを狙いますがこれはキーパー正面。

一方、流経の戦術はこの日も22織田のロングスロー。
コンディション的にも問題なく威力を発揮できそうです。

10分、流経はそのロングスローからの展開。
左からのクロスがファーに流れ、やり直しで23ジャーメインが速いクロスを入れると、
ファー7菅原がダイビングヘッドで合わせますが、ゴールわずか左!
最初の決定機は流経に。

この日の市船は、
準決勝・中央学院戦とは異なり、最終ラインからパスを繋いで丁寧にビルドアップ。
11工藤が中距離をドリブルで運んで起点となり、
バイタルでの速いパス回しからラインを抜く、
今シーズンプレミアリーグで磨いてきたアプローチに。

最前線12矢村は、持前の機動力で前線のボールを拾い、
小柄ながら競り合いにも負けず基準点に。 

13分、市船はカウンターから9高が縦へ突破。
11工藤がフォローからクロスを入れると、12矢村がボレーで合わせますがゴール上。
形を作り、流経ゴールにじわじわと迫ります。

一方、流経はこの後、ロングスローを数本迎えましたが、やはり脅威。
市船はここまではしっかりと弾いていますが、何かハプニングが起こる可能性も。

しかし意外な形で均衡が破れます。
18分、市船は最終ラインのパス回しから3古屋がロングパス。
右サイドうまくDFラインを抜けた12矢村でしたが、
ボールがサイドライン割ったと思い、市船・流経共に動きをストップ。
しかしこれがインプレーの判定。

すぐさま持ち込んだ矢村からファーにクロスを送ると、
これを11工藤がしっかりつめて市船が先制!
流経にとっては痛すぎる失点でしたが、セルフジャッジはやや軽率だったか。
〈流通経済大学付属柏高校 0-1 市立船橋高校〉

市船はその後も素晴らしい内容。
全員のポジショニングがよく、ショートパスをどんどん繋ぎ、密集では9高、12矢村、11工藤がしっかりポイントに。
一方の流経は、23ジャーメインを走らせることに終始しており厳しい情勢。

23分、市船はハーフライン上狭いエリアでのパス交換からDFラインを抜けた8押尾へスルーパスを通すと、
そのままエリアに侵入しシュートモーションに入りますが、流経3浜野が何とか触ります。

止まらない市船は25分、右サイドから押し込み8押尾のクロスに12矢村がキーパーと競ってこぼれると、
二列目からつめますが、流経が間一髪で何とかクリア。
追加点も近いか。

30分、市船は左サイド16金子が狭い中で11工藤へ繋ぎ、
最後は2杉山が右足ミドルで狙いますがゴール上。

防戦一方の流経でしたが32分、中盤でボールを奪いショートカウンター。
スルーパスから2市川がエリアに侵入しますが、シュートは当たり損ねてキーパーがキャッチ。決定的なチャンスを逃します。

34分、市船はバイタルで工藤が一人を剥がして8押尾へラストパス。
ミドルシュートはキーパー弾き、16金子が拾いますがシュートはディフェンスブロック。

38分、市船は前半最後のチャンス。
セットプレーから11工藤の高速ボール、流経7菅原はクリアしきれず後ろに反らしてしまうと、
そのままボールはゴールへ向かいますがわずか右へ外れます。
流経は命拾い。

そして前半終了。

市船がスコア以上に圧倒。
キャプテンとエースを欠きながら、目指してきたサッカーを今期最高のレベルで実践しています。
ショートパスを繋ぎバイタルに運ぶと、前4枚の速いパス交換でDFラインを突破。
守備も流経のロングボールに対し、椎橋の穴を埋める16金子がセカンドボールを拾いまくって貢献。

5白井、3杉岡はそこに出すのかと思わず唸るようなサイドチェンジ、
11工藤、9高、12矢村、8押尾の局面での強さ、ダイレクトパスの巧さ。
誰かを特筆出来ないほど、皆が素晴らしいプレーを見せています。

一方の流経は、ロングスロー、ロングキックからのハプニング狙いしかなく、かなり厳しい内容。
セカンドボールも拾えておらず、なんらか早い時間帯でのテコ入れが必要になりそうです。


 

後半、流経は14菊地、16宮坂に替え、
10松本 雅也(3年/MF/ヴェルディSSAJUNT)、
8栗島 健太(3年/MF/柏レイソルA.A.TOR’82)を投入。
3浜野をアンカーに置く以下の布陣に変更。セカンドボールの奪取を試みます。

ーーーーーーー−ジャメ−ーーーーーーー 
ー栗島ーーーーーーーーーーーー松本ー
ーーーー富樫ーーーーーー菅原ーーーー
ー市川ーーーーー浜野ーーーーー織田ー
ーーーー本村ーーーーーー黒澤ーーーー
ーーーーーーーー西村ーーーーーーーー


44分、早く追いつきたい流経は、左サイドからのロングスロー。
競り合いのこぼれ球を23ジャーメインがボレーで狙いますが、味方に当たってしまいます。

さらに46分、 中央30mでセットプレーを得ると、これを3浜野が直接狙います。
ゴール強襲のシュートはわずか右へ。見せ場を作ります。

中盤を厚くした流経がセカンドボールを拾えるようになり、押し込む時間が増えます。

突き放したい市船は、
50分、左コーナーから5白井がドンピシャ頭で合わせるも、ミート出来ずゴール左へ。

58分、市船はここで8押尾に替え10永藤を投入。
最前線に入り12矢村が右サイドへ。

58分、引き続き続く流経のロングスロー攻勢。
左サイドから投げ込まれたボールは誰も触れず、ゴール数メートル前に落下。
瀬戸際の戦い、流経が押し込みますが、ボールはゴールわずか上。
これは決めておきたかったか。

59分、流経4本村からロングボールでのカウンター。
10松本が左サイドからシュートを狙いますが、ゴール上。

市船は10永藤の投入が裏目に。
クリアからのドリブルをマッチアップの4本村に奪われるシーンが目立ち、
局面を打開出来ず押し込まれる時間が続きます。

65分、 流経は左サイドから押し込み最後は23ジャーメインがシュートを打ちますが、
威力が足りずキーパーの懐に。

市船は3杉岡、5白井に加え、7原も最終ラインに入ってほぼ3バックのような状態に。
流経の執拗なロングスロー、ロングボールに対して空中戦で勝利、高い集中を維持して弾き返し続けます。

そして試合はラスト10分。
次の1点が大きな意味を持つ時間帯に。

74分、市船は左寄りゴール30m、
準決勝・中央学院戦と同じ位置でファウルを得ると、これを蹴るのは当然11工藤。
シュートは壁に当たって高く舞うと、これを流経1西村が競り合いながらパンチングを試みますが浅いクリアに。
するとこのこぼれ球の前に現れたのは、この日セカンドボールを拾い続けていた市船16金子!
ダイレクトで叩き込み、両チームにとって大きな大きな1点が入ります。
〈流通経済大学付属柏高校 0-2 市立船橋高校〉

さらに75分、市船はカウンターから流経7菅原の一瞬の処理のもたつきを10永藤がかっさらうと、
一対一を冷静に決めて決定的な3点目。
〈流通経済大学付属柏高校 0-3 市立船橋高校〉

堅守市船には十分すぎる3点のアドバンテージ。
ATにはキャプテン6椎橋を投入してゲームを締め、宿敵に完勝した市船が全国の舞台へ駒を進めました。

 

 

市立船橋は、後半30分過ぎまで押し込まれる時間帯が続きましたが、そこを防ぎきったのが大きかった。
先述しましたが3杉岡、5白井、7原の最終ラインの高い集中力はとても高校生とは思えないレベル。
名門のプライドを背負っているがゆえになせる技なのでしょうか。
3古屋は、小柄にも関わらずルーズボールを瞬発力で度々制し、前線へのフィードで陣地回復に大きく貢献しました。

一方押し込まれた一因となった10永藤、そしてATのみの出場となった6椎橋のコンディションはまだまだかなと。
彼らが不在の今でも高いレベルを維持していますが、全国制覇には彼らの力が不可欠なはず。
本番に向け、二人をどう組み込んでいくかが極めて重要な要素になると思います。


流経大柏は、試合後意外にも涙は見られませんでした。
気持ちを察するに、全力を出し切ったからというよりは、相手と自らの差を素直に受け入れたからではないかと。
その冷静な見極めも名門校の選手たちならではの境地なのだと思います。

残るは残留がかかるプレミアリーグEAST。
気持ちの切り替えは難しいと思いますが、プレミア残留は下級生、さらにはその先のリクルーティングと、チームの根幹に影響を与えうる一大事。
高校生が背負うにはとてつもなく厳しい責任ですが、それも名門がゆえの宿命。
この代で何かを達成できる最後のチャンスとして、何とかプレミア残留を成し遂げて欲しいです。

 

全国高校サッカー選手権千葉県大会 決勝
流通経済大学附属柏高校 0-3(0-1) 市立船橋高校
@柏の葉公園総合競技場
(市船)18分 工藤友暉、74分 金子大毅、75分 永藤歩

 

 

 

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