クラブユース選手権GL
清水エスパルスvsジェフ千葉

夏の大イベントクラ選へ。
会場は前橋フットボールセンター。下増田運動場が改修され、ピッチ4面にクラブハウスを備える堂々とした施設に変貌。最寄りの駒形駅・伊勢崎駅からは共に距離があり交通はあれですが、天然芝4面ピッチのうち、A・Bは芝の状態もよさそう。実に16チームが会場に集結するので、様々なクラブそしてサポーターが訪れていてフェスっぽい雰囲気が楽しいです。
第一試合は、Aグループ・清水エスパルスユースvsジェフ千葉U-18を選択。その他セレッソ、マリノスが同居、プレミア3チーム、プリンス関東1チームで形成される「死の組」。エスパルスはプレミアイーストで現時点首位。今大会でも有力な優勝候補です。一方のジェフは、プリンス関東昇格組ながら4位につけており、プレミア参入戦出場の3位まで勝点差4と連続昇格も狙える位置に。昨日の第1節は、前者はセレッソと3-3の激戦ドロー、後者はマリノスに逆転負けとなっており、特にジェフにとっては敗戦は大会敗退を意味します。
今日の前橋は晴れ。9時前ながらすでにかなりの暑さなので、厳しいコンディションになりそうです。
清水エスパルスユース
今シーズンは、プレミアリーグEAST所属。
第9節終了時点で、6勝2分1敗で1位。
今大会は、
第1節:vs セレッソ大阪 3-3
今シーズン初観戦。
GK
21 天野 友心 2年 181/79 清水エスパルス
DF
2 監物 拓歩 2年 189/77 清水エスパルス
3 伊藤 研太 3年 176/62 グランパス三好
4 平岡 卓磨 3年 169/67 清水エスパルス
5 伊藤 駿光 3年 174/61 清水エスパルス
MF
6 吉田 峻 3年 173/65 清水エスパルス
8 宮本 優 3年 171/69 UKI-C.FC
10 鈴木 魁人 3年 175/68 清水エスパルス
11 滝 裕太 3年 167/56 清水エスパルス
FW
9 平墳 迅 3年 180/77 岐阜VAMOS
14 新関 成弥 3年 178/69 アスルクラロ沼津
ーーーー平墳ーーーーーー新関ーーーー
ー滝ーーーーー-ーーーーーーー鈴木ー
ーーーー宮本ーーーーーー吉田ーーーー
ー伊藤研ーーーーーーーーーー伊藤駿ー
ーーーー監物ーーーーーー平岡ーーーー
ーーーーーーーー天野ーーーーーーーー
58分
14 新関→
25 齊藤 聖七 2年 FCパルピターレ
67分
9 平墳→
7 松本 陸 3年 東急レイエス
75分
11 滝→
29 川本 梨誉 1年 清水エスパルス
80分
11 滝→
13 佐塚 洋介 2年 清水エスパルス
80+2分
6 吉田→
15 鳥居 大人 3年 清水エスパルス
2017年U-18日本代表/平墳、伊藤研
2017年U-17日本代表/監物
2017年U-16日本代表/川本
ジェフユナイテッド市原・千葉U-18
今シーズンは、プリンスリーグ関東所属。
第9節終了時点で、3勝4分2敗で4位。
今大会は、
第1節:vs 横浜F・マリノス 1-2
今シーズン初観戦。
GK
1 広浜 顕哉 1年 180/75 ジェフ千葉
DF
3 畔蒜 涼太郎 3年 176/72 ジェフ千葉
4 深川 大輔 3年 180/73 ジェフ千葉
9 渡辺 啓太 3年 173/66 VIVAIO船橋
15 堀 博昭 2年 173/69 ジェフ千葉
MF
7 安光 将作 3年 177/72 ジェフ千葉
8 林 一輝 3年 178/70 ジェフ千葉
10 榎本 啓吾 3年 165/62 VIVAIO船橋
14 竹嶋 裕二 3年 173/72 ジェフ千葉
30 秋元 拓巳 2年 174/65 ジェフ千葉
FW
18 古川 大悟 3年 178/72 ジェフ千葉
ーーーーーーーー古川ーーーーーーーー
ー榎本ーーーーー安光ーーーーー秋元ー
ーーーー林ーーーーーーー竹嶋ーーーー
ー渡辺ーーーーーーーーーーーーー堀ー
ーーーー畔蒜ーーーーーー深川ーーーー
ーーーーーーーー広浜ーーーーーーーー
52分
30 秋元→
19 阿部 渚 2年 柏レイソルA.A.TOR’82
61分
3 畔蒜→
2 越後 快 3年 ジェフ千葉
67分
8 林→
37 持田 大輝 1年 ジェフ千葉
80+1分
7 安光→
25 櫻川 ソロモン 1年 ジェフ千葉
試合形式は40分ハーフ。
最初のチャンスは千葉。2分、左コーナー。ニアへのクロスはDFがクリアしますが、こぼれを14竹嶋裕二がミドル。両チーム通じたファーストシュートはゴールを越えます。
続く5分、千葉は清水のクリアを左バック9渡辺啓太が相手陣で拾うと、35mの位置から思い切りよく右ミドル!ボールは急激に落ちますが、ゴールわずか上。
序盤からペースを握ったのは千葉。夏場の厳しいコンディションもあり、様子を見ながらのスタートかと思いきや必勝の状況もあってか高い強度。
劣勢の清水は8分、左サイドで9平墳迅が縦パスをひきこみキープ。中央に走りこんできた11滝裕太へのラストパスを願いますが、ギリギリ繋がりません。
清水は2トップ9平墳迅が左、14新関成弥が右と大きくサイドに流れ、そこへミドルフィード。空中戦で前に落とし、内側を追い越す二列目10鈴木魁人、11滝裕太の飛び出しで打開を狙いますが、千葉DFの空中戦闘力が高く、思うようにゲームを進めることができません。
10分、千葉は18古川大悟がバイタルで前を向くと、独力で果敢に仕掛けますが、最後は清水2監物拓歩がしっかりと体入れてブロック。
清水はこのタイミングで11滝裕太と14新関成弥のポジションを入れ替え。
11分、千葉は18古川大悟が前線で起点になり左へ展開。10榎本啓吾が鋭いカットインから右足で狙いますが、清水21天野友心が横っ飛び左手でビッグセーブ!決定的な場面を迎えます。
13分、千葉は4深川大輔からロングフィード。右から左へ流れた18古川大悟がライン裏へ抜け出し、そのまま左足でフィニッシュ。しかしまたも立ちはだかったのは、清水21天野友心。鋭い反応でゴールを割らせません。
清水は正GKを務めていた1梅田透吾(2年/清水エスパルスJY)が大会直前のプレミア・レイソル戦で負傷したようで欠場。代役としてスタメンを飾った天野ですが、好セーブでチームを救います。
15分、千葉は最終ラインの縦パスからボランチ14竹嶋裕二が前を向きスルーパス。左寄りまたも18古川大悟が抜け出し左足で狙いますが、GK正面をつきます。
千葉はGKの攻守でゴールにこそ至ってないものの、既に枠内シュート3本。中盤で清水のチェックを外し前線にスルーパスを供給しチャンスを作ります。ダブルボランチの8林一輝、14竹嶋裕二は共にガタイがよく、ハードに闘える選手。守備では激しいチェックで相手を潰し、ビルドアップでも早い散らしの判断でプレスを外して攻撃の起点になり、レベルはかなり高い。千葉がペースを握る源泉になっています。
しかし16分、先にゲームを動かしたのは清水。右サイドで10鈴木魁人がDFと入れ替わりバイタルにボールを入れると、後ろ向きで受けた14新関成弥が振り向き様左足でミドル。威力はさほどなかったものの、GKの意表をつき、ボールはゴール右隅に流れ込みます。清水先制!
〈清水エスパルスユース 1-0 ジェフユナイテッド市原・千葉U-18〉
思わぬ失点を喫した千葉でしたが、引き続き攻撃を仕掛けます。22分、千葉は左サイド10榎本啓吾が二人に挟まれながら強引にカットイン。横に繋ぎ7安光将作からループパスが出ると、これに走りこんだ18古川大悟がエリア内ハーフボレーで狙いますがゴール上。
千葉18古川大悟は、天皇杯でトップチームデビュー済。スルーパスへの鋭い反応から裏抜けで決定機を迎えます。サイズ的にJでは1トップは厳しそうですが、このレベルでは相手を背負ってのポストプレーもしっかりとこなしていました。
24分、清水はキーパーキックから右サイド10鈴木魁人が頭で前に繋ぐと、11滝裕太が抜け出しGKと一対一のチャンス。浮かせて頭を越そうとしますが、千葉1広浜顕哉が触ってボールを回収。
28分、千葉は14竹嶋裕二から右へ展開。30秋元拓巳がタメて追い越した15堀博昭がクロス。やや後ろに逸れると、14竹嶋裕二が下がってのトラップから右足で狙いますが、当たり損ねキーパーがキャッチ。
29分、清水は縦パスから11滝裕太がDFと入れ替わりスルーパス。9平墳迅が追いかけますが、寸前で戻った千葉15堀博昭がクリア。この右コーナー、ファー2監物拓歩がヘッドで合わせますが、ゴール上。
31分、千葉は中盤で14竹嶋裕二のミドルフィード。ライン裏へのボールは、跳ねて前に出た清水21天野友心の頭を越すと、無人のゴールへ向かいますが戻った天野がギリギリ回収。
34分、清水は左サイドで押し込むと、3伊藤研太のアーリークロスにニア14新関成弥がヘッドで合わせますがゴール上。
36分、千葉は左サイドでセットプレー。意表をつく横パスから4深川大輔がロングで狙いますがゴール上。
38分、千葉は左から仕掛けると、中央へ繋ぎ14竹嶋裕二が強烈ミドル!ゴールを強襲しますがわずかに上。
39分、清水はライン裏へのフィード。千葉1広浜顕哉が飛び出しクリアしますが浅くなってしまうと、6吉田峻がセンターサークルから狙いますが、わずか左。
前半は清水のリードで折り返し。しかし印象としては千葉の想像以上に強さが残ります。先述のとおり、特にボランチの争いで攻守にリードしており、ペースを保てれば後半の逆転も十分狙えそうです。
9分、千葉のショートカウンター。18古川大悟のくさびから左サイド9渡辺啓太が抜け出すと、縦パスから7安光将作がゴールライン際ドリブルで抉りますが、飛び出した清水21天野友心が回収。
11分、清水のカウンター。左サイド9平墳迅が抜け出し中央へスルーパス。11滝裕太が追いかけますが戻ったDFがクリア。
12分、千葉の交代。
2年生の30秋元拓巳は左利きのテクニシャン。ボールを相手から遠ざけてのキープ力はなかなかのものでしたが、判断の遅れがあり今日は味方から指摘を受ける場面がしばしば。
千葉はこのあたりからペースダウン。特にボランチの二人にパスミス、さらには処理の判断ミスがちらほら見られるように。
17分、清水は相手コーナーからカウンター。中盤9平墳迅が体を張って落とすと、左サイド11滝裕太が抜け出し逆サイドへスルーパス。10鈴木魁人が切り返して左足で狙いますがキーパー正面。これは決めておきたかった。
18分、千葉は左サイド10榎本啓吾がカットインでDFをひきつけヒールで落とすと、9渡辺啓太が右足無回転ミドルで狙いますがゴール右。
10榎本啓吾は、右足タッチのドリブルが長所。敵との間合いを見定めてからのカットインは得意の形で、敵をギリギリまで引きつけてからの味方へのパスも非常に効果的。
9渡辺啓太はサイドバックながら柔らかいタッチのドリブルが持ち味。左サイドも利き足は右でパンチのあるミドルも兼備。プレースキックも務めます。しかし、守備では彼の裏のスペースを使われてピンチに・・・。
直後19分、清水はカウンターから右サイドを25齊藤聖七が抜け出すと、GKとの一対一、足裏でボールを動かして巧みにかわして折り返します。9平墳迅がダイレクトで無人のゴールにしっかり叩き込みます。大きな大きな追加点!
〈清水エスパルスユース 2-0 ジェフユナイテッド市原・千葉U-18〉
23分、千葉は14竹嶋裕二がトラップで敵を剥がし、7安光将作のワンツーからミドルで狙いますが、GKがキャッチ。
29分、清水のカウンター。25齊藤聖七が右サイドを長い距離ドリブルで運びコーナーを獲得。苦しい時間帯に大きなプレー。右コーナー、ニア10鈴木魁人がヘッドで合わせますが、これは千葉1広浜顕哉がセーブ。
千葉1広浜顕哉は1年生。昨年からレギュラーの23小倉翔(3年/ジェフ千葉U-18)を差し置いて起用され、GKとしてはサイズは小柄も、1年生とは思えない落ち着いたプレーを披露。
31分、千葉は右サイドから押し込むと、15堀博昭のクロスにファー10榎本啓吾が頭で合わせますがゴールわずか上。
34分、千葉の左コーナー。GKがファーへ掻き出しますが、19阿部渚が再び折り返してゴール前混戦。しかし押し込むことができません。
36分、千葉は前線へのフィード。18古川大悟が落とし、7安光将作が抑えたミドルで狙いますがキーパー正面。
38分、清水のカウンター。右サイド10鈴木魁人からのスルーパスはやや長くなってしまいますが、GKのクリアを前線が当てて浅くなったところを再び鈴木がロングで狙いますが、ゴール右。
千葉は、190cmの1年生櫻川を投入し、ベンチからも「ソロモンに入れろ!」という指示が飛びますが、結局そのシーンは訪れず。
清水が2-0で勝利。グループステージ突破に向け大きく前進しました。
エスパルスは前半思うように攻撃の形を作れず苦戦。攻撃はカウンター主体で、プレミア首位の原動力とも言われる前線の4枚の攻撃力は、この試合に限っては期待していたほどのものを感じることができませんでした。コンビネーションで崩した場面はほぼ皆無。エース9平墳迅はマッチアップの千葉4深川大輔のタイトなマークに苦戦。特に前半は空中戦で起点になれず沈黙の時間が続きましたが、後半徐々に力強いドリブルで打開する場面が見られるようになると、25齊藤聖七の完璧なお膳立てがあってこそですが、2点目をしっかりとたたき込みました。11滝裕太はスピーディーなドリブルとスルーパスでチャンスにほとんど関与しており、彼が攻撃の中心。気になるのが10鈴木魁人の状態で、今日は消える時間が長く決定機もシュートミスで逸失し、存在感を示すことができませんでした。
ジェフは善戦も、連敗で大会敗退が決定。シュート数で相手を上回り、特に11vs5と圧倒した前半の決定機を一つでもモノにしていれば違った結果になっていたはず。個のアベレージは間違いなく高く、中央に闘えるフィジカル系、サイドに打開できるテクニシャンを配置。繋ぎのスピードは極めて速く、プレミアイースト首位の清水に一歩も憶さない内容でしたが、決定力の差が出てしまいました。後半のペースダウンは気になるところですが、1年生の25櫻川ソロモンといった伸び白もあり、プレミア昇格も十分狙えるチームだと思います。
日本クラブユース選手権 グループリーグ第2節
清水エスパルスユース 2-0(1-0)ジェフユナイテッド市原・千葉U-18
@前橋フットボールセンターA
(清水)17分 新関成弥、60分 平墳迅