クラブユース選手権準決勝
横浜F・マリノスvsベガルタ仙台

クラ選もいよいよ準決勝。
灼熱の群馬を経て舞台は横浜へ。
今年から準決勝もニッパツ。
天気はくもり、穏やかな風が吹いています。
横浜F・マリノスユース
プリンスリーグ関東は第10節終了時点で、5勝3敗2分けで3位。
今大会はFグループを、1位で通過。
ラウンド16:vs V・ファーレン長崎 5-1
準々決勝:vs ヴァンフォーレ甲府 2-0。
今シーズン5回目の観戦。
マリノスカップ予選リーグ vsコンサドーレ札幌
マリノスカップ決勝 vs東福岡
プリンス関東4節 vs三菱養和SC
プリンス関東5節 vs東京ヴェルディ
GK
16 上田 朝都 3年 182/77 横浜F・マリノス
DF
19 坂本 寛之 2年 177/70 横浜F・マリノス追浜
22 有馬 弦希 2年 178/70 横浜F・マリノス追浜
24 常本 佳吾 2年 172/63 横浜F・マリノス
26 平澤 拓巳 2年 177/63 横浜F・マリノス
MF
5 小松 駿太 3年 179/74 横河武蔵野FC
6 佐多 秀哉 3年 176/64 横浜F・マリノス
7 遠藤 渓太 3年 174/66 横浜F・マリノス
12 阿部 隼人 2年 166/65 横浜F・マリノス追浜
FW
9 渡辺 力樹 2年 172/62 横浜F・マリノス追浜
11 中杉 雄貴 3年 171/61 横浜F・マリノス追浜
ーーーー渡辺ーーーーーー中杉ーーーー
ー遠藤ーーーーーーーーーーーー阿部ー
ーーーー小松ーーーーーー佐多ーーーー
ー平澤ーーーーーーーーーーーー常本ー
ーーーー坂本ーーーーーー有馬ーーーー
ーーーーーーーー上田ーーーーーーーー
61分
9 渡辺→
10 和田 昌士 3年 176/63 横浜F・マリノス
85分
12 阿部→
8 西浦 英伸 3年 168/64 横浜F・マリノス
88分
5 小松→
25 川原田 湧 2年 161/53 横浜F・マリノス
2015年U-17日本代表/常本
2014年U-16日本代表候補/上田
ベガルタ仙台ユース
プリンスリーグ東北は第12節終了時点で、9勝2敗1分で2位。
今大会は、Eグループを2位通過。
ラウンド16:vs 清水エスパルス 0-0(PK8-7)
準々決勝:vs 名古屋グランパス 2-1
今シーズン初観戦。
GK
16 田中 勘太 3年 186/78 ベガルタ仙台
DF
2 小島 雅也 3年 170/64 クマガヤSC
3 郷家 章人 3年 177/68 ベガルタ仙台
23 上田 健斗 2年 183/73 FC古河
30 平澤 健介 2年 169/58 ベガルタ仙台
MF
4 織田 遥真 3年 174/68 ベガルタ仙台
8 縄 靖也 3年 173/65 ベガルタ仙台
10 佐々木 匠 3年 165/59 ベガルタ仙台
20 佐々木 翼 2年 170/58 ベガルタ仙台
25 村越 健太 3年 172/63 カナリーニョ
FW
9 吉田 伊吹 3年 180/69 ベガルタ仙台
ーーーーーーーー川田ーーーーーーーー
ー村越ーーーー佐々木匠ーー佐々木翼ー
ーーーーー織田ーーーー−縄−ーーーーー
ー郷家ーーーーーーーーーーーー平澤ー
ーーーーー上田ーーーー小島ーーーーー
ーーーーーーーー田中ーーーーーーーー
HT
25 村越→
18 本吉 佑多 3年 184/76 三井千葉SC
57分
20 佐々木翼→
11 木本 晃次郎 3年 168/64 ラルクヴェール千葉
67分
4 織田→
7 錦織 司 3年 164/59 ベガルタ仙台
81分
30 平澤→
19 志村 弘樹 2年 186/72 ヴェルディ岩手
8 縄→
17 齋藤 耀之介 2年 175/68 ベガルタ仙台
2015年U-18日本代表/佐々木
2014年U-17日本代表/縄
両チーム、疲労もあってか慎重な入り。
ファーストシュートはベガルタ。
3分、マリノスのクリアがベガルタ10佐々木にあたると、佐々木は鋭い切り返しから意表をつくループパス。
9吉田が左足ミドルで狙いますが、ゴール上へ外れます。
対するマリノスは4分、右サイドバック24常本が逆サイドまで展開。
7遠藤がドリブルからクロスを上げますが、あわせることができません。
続く5分、マリノスはセンターサークル付近で11中杉がおとし、6佐多が浅いライン裏へスルーパス。
走り込んだ9渡辺がシュートフェイントでDFを剥がすも、流れて角度がなくなり折り返し、
DFがカットしたボールはゴールへ向かいますが、ここはGK16田中がクリアして逃れます。
ここからマリノスがペースを握る時間帯に。
右サイドへ展開し、左利きで相手と間合いを取れる12阿部を基点に、
最前線の11中杉、9渡辺にあてて突破を図り、時折逆サイド7遠藤まで展開します。
16分に、ベガルタゴールキックのミスを7遠藤がカット。
DFを完全に置き去りにして、シュートを狙いますが、これはキーパー正面をつき、決定的なチャンスを逃します。
その後も、サイドバックも含めて分厚い攻撃を仕掛けるマリノスのペース。
仙台はプレスを受けてクリアするのがやっと、前線にボールを入れることができません。
両チーム疲れからか中だるみも挟み、ベガルタの久々のチャンスは29分、
マリノスコートでのこぼれ球を、8縄がドロップ回転で狙いますが、ゴールわずか左へ外れます。
ここからはベガルタが左サイドから9吉田、10佐々木のコンビで攻め立てます。
36分、ベガルタ左サイドからのフィードをマリノス24常本がクリアミス。
9吉田→10佐々木とつなぎエリア侵入、決定的なシュートはDFにあたってゴール上へ外れます。
前半最後のチャンスはマリノス。
44分、右サイドで9渡辺のポストから6佐多がスルーパス。
12阿部が抜け出し得意の左足で狙いますが、ここはGK16田中がセーブします。
前半は両チームスコアレスで終了。
気温はそれほど高くないものの、ここまでの疲労の蓄積か、両チーム動きが少なく慎重な内容の前半となりました。
ベガルタは後半開始から25村越に替え、温存していた18本吉佑多を最前線に投入します。
9吉田と2トップに配置し、10佐々木を左サイドに。
18本吉は、驚異的な跳躍力ですぐさま存在感を発揮。
ヘディングの到達点が高く、周りからのフィードも高めになり、収まりどころが増えたベガルタがペースを握ります。
更に攻めたいベガルタ56分、20佐々木翼に替え11木本晃次郎も投入。
勝負をかけ、先制したいベガルタは59分、右サイドからのコーナーキック、ゴール前混戦となりますが、
押し込めず決定的なチャンスを逃します。
最大のチャンスを逃した直後60分、マリノスはカウンター。
右サイドにいた7遠藤がインカットして左足シュート、GKが弾いたこぼれを9渡辺がつめ、劣勢にあったマリノスが先制します。
<横浜F・マリノスユース 1-0 ベガルタ仙台ユース>
マリノスは先制点の9渡辺に替え、エース10和田昌士を投入。
吸い付くようなタッチを見せる和田の投入で、ペースも握り返しにいきます。
すると63分、左サイド7遠藤から10和田、一旦潰されますがが粘って繋ぐと、
走り込んだ11中杉が左足で狙いますが、至近距離のシュートは惜しくもキーパー正面。
69分には、10和田が左サイドからカットイン。
右足ミドルで狙いますがゴール右へ外れます。
先制を許して以降、攻めこめなくなったベガルタでしたが、
70分、久しぶりに前進すると、18本吉のポストから7途中出場の錦織司が左足で狙いますが、シュートはゴール右へ外れます。
追いつきたいベガルタは81分、186cmの19志村弘樹を投入。
9吉田、18本吉と長身3枚を前線に並べて同点ゴールを狙います。
しかし73分、ベガルタは自陣でボールを奪われると、左サイド7遠藤がドリブルでエリアに侵入。
一旦潰されますが倒れこみながらもクロス、待っていた12阿部がゴール右隅に流し込み、マリノスが追加点を奪います。
<横浜F・マリノスユース 2-0 ベガルタ仙台ユース>
突き放されたベガルタは、87分、中盤でボール受けた10佐々木から絶妙フィード。
18本吉がワントラップから思い切りよくシュートを狙いますが、DFに当たったボールは惜しくもサイドネットを揺らします。
前線の選手になんとか当てたいベガルタでしたが、中盤の争いで劣勢に立ちいい形でのクロスが供給できず、長所を活かすことができません。
このままゴールを奪いきれずタイムアップ。
空中戦で劣勢に立ちながらも、チーム全体で対応したマリノスが、2年ぶりの決勝戦へ駒を進めました。
両チーム疲労の色濃く、勝利したマリノスもインテンシティは決して高くありませんでしたが、個の打開力でゴールを奪い、見事勝利を納めました。
この試合もっとも効いていたのは左サイドの7遠藤。
サイドでしっかりとボールをキープし、中央で走り込む味方をショートパスでうまく使ってチャンスを演出。
全2ゴールに絡む活躍を見せました。
彼を始め、マリノスは10和田、途中出場の8西浦英伸と右足つま先で持ってからのインカットの巧さが印象的。
前線に長身選手を投入され、空中戦では劣勢となる危険性がありましたが、左サイドバックの27平澤などが粘り強くクロスの供給源を断つ対応を見せました。
ベガルタは、個々のキャラクターが特徴的な面白いチームでした。
U-18代表の佐々木は、囲まれても奪われないボールタッチの細かさもさることながら、小柄な体格にも関わらず、短い振りで驚くほど強いボールを繰り出していたのが印象的。
左サイドバック3郷家は、サイドバックとしては水準以上の長身で、相手のフィードに対して落下点への入りがよく高い守備力を持っています。
そして18本吉は、最近ではなかなか見ない野生的な選手。
アジリティに改善の余地があるものの、跳躍、加速は高校生離れしていて身体能力は抜群。
暴走を心配してしまうほどに闘志むき出しのプレーを見せ、非常に魅力的なプレーヤーでした。
日本クラブユース選手権 準決勝
横浜F・マリノスユース 2-0(0-0) ベガルタ仙台ユース
@ニッパツ三ツ沢球技場
(マリノス)60分 渡辺力樹、83分 阿部隼人