クラブユース選手権R16
川崎フロンターレvs大宮アルディージャ

灼熱の中での激闘続くクラブユース選手権。
前橋総合運動公園でのラウンド16、第2試合は関東勢対決。
川崎フロンターレU-18
プリンスリーグ関東は第10節終了時点で、5勝5敗勝ち点15で5位。
今大会は、ヴァンフォーレ甲府、アルビレックス新潟、ガンバ大阪と同居のグループリーグを1位で通過。
今シーズン3回目の観戦。
プリンス関東7節 vs浦和レッズ
クラ戦予選リーグ vsガンバ大阪
GK
1 名良橋 拓真 3年 181/71 川崎フロンターレ
DF
3 島崎 竜 3年 172/62 川崎フロンターレ
5 武田 太一 3年 173/60 川崎フロンターレ
26 伊従 啓太郎 1年 184/73 川崎フロンターレ
7 原島 亨太 3年 172/60 川崎フロンターレ
MF
8 渡邉 啓太郎 3年 166/58 清水エスパルス
10 三笘 薫 3年 175/62 川崎フロンターレ
18 田中 碧 2年 178/66 川崎フロンターレ
32 村田 聖樹 1年 168/52 川崎フロンターレ
FW
9 岸 晃司 3年 176/70 川崎フロンターレ
23 藤井 柾人 2年 167/61 座間FC
ーーーーーーーー渡邉ーーーーーーーー
ー三笘ーーーーー−岸−ーーーーー藤井ー
ーーーー田中ーーーーーー村田ーーーー
ー島崎ーーーーーーーーーーーー原島ー
ーーーー伊従ーーーーーー武田ーーーー
ーーーーーーー−名良橋−ーーーーーーー
18分
9 岸→
11 瀬川 ヤーシャ 3年 170/67 川崎フロンターレ
HT
23 藤井→
14 猪狩 和真 3年 165/55 川崎フロンターレ
32 村田→
25 栗脇 拓人 2年 169/57 川崎フロンターレ
86分
3 島崎→
24 川崎 晶弘 2年 167/58 川崎フロンターレ
2014年U-16日本代表/田中
大宮アルディージャユース
プレミアリーグEASTは第10節終了時点で、5勝5分勝ち点20で2位。
今大会はサンフレッチェ広島、セレッソ大阪、ジュビロ磐田と同居のグループリーグを2位通過。
今シーズン4回目の観戦。
プレミアイースト1節 vs柏レイソル
プレミアイースト4節 vs鹿島アントラーズ
クラ選予選リーグ vsサンフレッチェ広島
GK
1 加藤 有輝 3年 187/79 大宮アルディージャ
DF
2 古谷 優気 3年 170/70 大宮アルディージャ
3 朝妻 佑斗 3年 174/70 大宮アルディージャ
16 北西 真之 2年 181/71 大宮アルディージャ
19 野崎 玲央 3年 181/72 大宮アルディージャ
MF
4 山田 陸 2年 175/71 大宮アルディージャ
7 松崎 快 3年 171/65 大宮アルディージャ
10 黒川 淳史 3年 170/60 大宮アルディージャ
14 長谷川 元希 2年 177/64 大宮アルディージャ
FW
8 藤沼 拓夢 3年 171/66 大宮アルディージャ
11 川田 拳登 3年 170/61 大宮アルディージャ
ーーーーーーーー川田ーーーーーーーー
ー藤沼ーー長谷川ーーー黒川ーー松崎ー
ーーーーーーーー山田ーーーーーーーー
ー朝妻ーーーーーーーーーーーー古谷ー
ーーーーー野崎ーーーー北西ーーーーー
ーーーーーーーー加藤ーーーーーーーー
66分
10 黒川→
6 高柳 拓弥 3年 171/61 大宮アルディージャ
7 松崎→
9 小柏 剛 2年 165/60 大宮アルディージャ
76分
14 長谷川→
12 立石 爽志 3年 167/65 大宮アルディージャ
87分
11 川田→
15 鈴木 大貴 2年 175/65 大宮アルディージャ
90+2分
8 藤沼→
24 奥抜 侃志 1年 167/54 大宮アルディージャ
2015年U-18日本代表候補/加藤、黒川
2014年U-17日本代表/川田
最初のチャンスはフロンターレ。
1分、9岸と10三笘がパス交換、9岸がミドルで狙いますが、キーパー正面をつきます。
5分、アルディージャはゴールキックから左サイド8藤沼が単騎で突破。
グラウンダーでクロスをあげると、ニアの11川田には合いませんでしたがファーに走り込んだ10黒川がそこを抜くかという狭いコースに沈め、早速先制します。
〈川崎フロンターレU-18 0-1 大宮アルディージャユース〉
8分、アルディージャは右サイドをパスワークで崩し2古谷がクロス。
中で受けた7松崎が振り向きざまシュートを狙いますが、ゴールわずか左へ外れます。
フロンターレDFは昨日の疲れからかややマークが甘くなっているか。
13分、アルディージャのポゼッションが続く中、スイッチを入れて押し込むと、10黒川が右サイドから二人を交わして中央へ侵入。
そのまま左足ミドルで鮮やかに叩き込むファインゴール。
早くも追加点を決めます。
〈川崎フロンターレU-18 0-2 大宮アルディージャユース〉
序盤に2点を失ったフロンターレをさらなるアクシデントが襲います。
15分、キャプテン9岸が負傷退場。
11瀬川ヤーシャとの交代を余儀なくされます。
畳み掛けるアルディージャは19分、8藤沼が単騎で中央突破。
7松崎と絡んで再び8藤沼がミドル。
シュートはゴール左隅に流れ込みます。
〈川崎フロンターレU-18 0-3 大宮アルディージャユース〉
18分、アルディージャはクリアをカットした7松崎がスピードに乗ると、フロンターレ26伊従がたまらずひっかけイエロー。
アルディージャは前線の5枚がおしなべてトップスピードでボール扱うことができ、ドリブルにパスにやりたい放題。
フロンターレは昨日の疲れもあり、既についていくことができません。
26分、アルディージャはバイタルで自由にパスをまわし、フロンターレは棒立ち状態。
10黒川からスルーパスが出ると、ラインを完全に抜け出した11川田が落ち着いて決め決定的ともいえる4点目。
〈川崎フロンターレU-18 0-4 大宮アルディージャユース〉
爆発的な攻撃力で4点を奪ったアルディージャですが、ネガティブトランジションは速く、チェックも厳しいと守備の意識も一級品。
40分、アルディージャは右サイドのカウンター。
10黒川が鋭い切り返しから逆サイド展開すると、14長谷川トラップからミドルで狙いますが、キーパー正面に。
41分、アルディージャは右CKから16北西がスライディングで合わせますが、これは左ポストを直撃します。
前半のうちに1点は返したいフロンターレは、43分10三笘が緩急つけて左サイドを突破。
11瀬川のポストからエリアに侵入し、左足で狙いますがゴールわずか右へはずれます。
思わぬ大差で前半終了。
昨日の激戦で満身創痍のフロンターレに対し、主力を休ませたアルディージャ。
コンディションの差が出たか。
47分、アルディージャはカウンターから10黒川がドリブル。
DFは左右に振られてバランスを崩すも、何とかシュートはブロックします。
49分、なぜか右サイドにいた左SB3朝妻がサイドを深くえぐり折り返すと、
フリーの14長谷川が合わせますが、これはキーパーがセーブします。
54分、フロンターレは二列目からの浮き玉を途中出場の左サイド14猪狩和真が胸トラップ。
流れたボールを後ろから走り込んだ5武田が強烈ボレーも、キーパー1加藤がビッグセーブ。
こぼれ球混戦から途中出場の25栗脇拓人が狙いますが、ゴールわずか左に外れます。
畳み掛けたいフロンターレは57分、14猪狩がドリブルでしかけると、エリア内でファウルをゲット。
これを11瀬川が決め一点を返します。
〈川崎フロンターレU-18 1-4 大宮アルディージャユース〉
ここからは受け身に回ったアルディージャに対し、フロンターレがペースを握ります。
ボランチ18田中にボールを集め、左右に展開しますが、アルディージャの中央ボランチ4山田、両CB16北西、19野崎のユニットは固く、クロスは通じません。
カウンター狙いに方針を定めたアルディージャは、69分センターサークル付近でボール奪いスルーパス。
途中出場の9小柏剛がキーパーとの一対一を迎えますが、シュートは右サイドネットに外れます。
77分、アルディージャは右サイドから11川田がスピードアップ。
相手をはがして8藤沼へラストパスを送りますが、シュートはやや力んでゴール上へ。
80分、アルディージャはカウンターから途中出場の6高柳拓弥が競り勝って右サイドへ展開。
同じく途中出場の12立石爽志がキーパーと一対一となりますが、これはフロンターレGK1名良橋がセーブします。
アルディージャは、終盤の3点差、そして猛暑という状況でもベンチからのラインコントロールに対する要求は厳しく、奪った際は着実にラインを上げます。
88分、フロンターレはクロスから10三笘が粘り、14猪狩の前にボールがこぼれます。
ゴールまでわずかの距離でしたが、ここは大きくふかしてしまいます。
なんとか一矢報いたいフロンターレは、ロスタイム、キーパーを除く全員で攻め上がります。
左サイドからのクロスに対し、5武田が見事なボレーでネットを揺らしたかに見えましたが、これは惜しくもオフサイドの判定。
結局後半をPKの1失点で防ぎきったアルディージャが、完勝とも言える内容でベスト8に進出しました。
アルディージャの強さが際立ったゲームに。
先述の通り、前線の選手のプレースピードが凄まじく、剥がしてからの球離れのよさ、果敢な突破でフロンターレDFを寄せ付けず。
両サイド7松崎と8藤沼の個の打開力はシーズン序盤の頃より確実に切れ味を増しており、ポゼッションで詰まっていた感もあったチームの攻撃力を、一段上に引き上げる原動力となっています。
そして、この日はエース黒川が凄まじい出来栄え。
ボールを持った時のクイックネスと機を心得たパス出しでポゼッションの中心を担うだけでなく、2点目のゴールに象徴されるようにシュート意識も向上。
いよいよ手のつけられない存在となってきました。
守備においても、後半防ぎきるというゲームプランに対し、唸るような暑さの中でも集中を切らさず。
拘るその姿勢は勝者のそれで、巧いチームから強いチームへ、着実に階段を登っています。
フロンターレは、前日の消耗が響いたか。
休養十分のアルディージャのスピードについていけず、序盤の失点で集中が切れてしまいました。
キャプテン岸の負傷退場、さらには3島崎がおそらく疲労により途中交代と、短期決戦におけるチームの限界を迎えてしまったか。
後半、引いたアルディージャに対し、攻撃のタクトをふるい続けたのはボランチの18田中。
普段ボールを預けがちだった岸が不在の中、左右へ展開し、ループパスも織り交ぜながら打開を試みましたが崩し切れず。
とはいえ、次に繋がるいい経験になったのではないでしょうか。
この経験を経て、怖いところをつける選手に成長することを期待しています。
日本クラブユース選手権 ラウンド16
川崎フロンターレU-18 1-4(0-4) 大宮アルディージャユース
@前橋総合運動公園
(川崎)57分 瀬川ヤーシャ(PK)
(大宮)5分、13分 黒川淳史、19分 藤沼拓夢、26分 川田拳登