2015年マイベストバウトTOP10 (5位〜1位)


2015シーズンを、マイベストバウト・ベストイレブンで振り返ります。
まずは、マイバストバウトTOP10。

今シーズンは、プレシーズンのイギョラカップ、マリノスカップに始まり、
プレミア・プリンス、クラ選、インハイ、Jユース、選手権。
観戦数は80試合でした。

その中で、強く印象に残った、心を奮わせられたTOP10をまとめました。
今回は5位〜1位。(10位〜6位はこちら


 

5位
2015.08.04 
全国高校総体 2回戦
青森山田高校vs久御山高校
@三木総合防災公園第2陸上競技場


8月上旬に行われた、灼熱のインターハイ。

今大会は序盤から好カードが目白押しで、
2回戦からの登場となった優勝候補・青森山田の緒戦の相手は、
1回戦で、小川 航基(3年)擁する桐光学園を撃破した久御山。

青森山田は、12分に7高橋 壱晟(2年)のミドルシュートで先制し、ゲームを支配すると思われたものの、
その後、久御山のポゼッションに後手を踏み大苦戦。

アタッキングサードを崩され、前半残り5分から逆転を許すまさかの展開。

後半も、エース10神谷 優太(3年)は潰される場面が目立ち、
5原山 海里(3年)のロングスローから好機をうかがうも、久御山の粘り強い守備を崩しきれず緒戦敗退。

あまりにも早い夏の終わりに、号泣し立ち上がれないでいた神谷の姿も印象的でしたが、
14山本 蓮、10八田 陸斗(共に3年)のツーシャドーを中心に、
プレミアリーグでJユース相手にも強固な守備を見せていた青森山田のブロックを、
いとも簡単にパスで抜いていく久御山のプレーは、今シーズンの中でもトップクラスのインパクトを残しました。


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4位
2015.07.25 
日本クラブユース選手権 グループリーグ第3節
ガンバ大阪ユースvs川崎フロンターレU-18
@石関公園サッカー場

真夏の群馬、45分ハーフの連戦と、インハイ以上に過酷なクラ選。

ガンバ、川崎、新潟、甲府で組まれたHグループは、第2節終了時点で全チーム1勝1敗と文字通り死の組に。
第3節に行われた一戦は、いずれかが必ず敗退するサバイバル戦。
ピッチに沿って観客用テントが設置された石関公園のゲームは、選手たちの「気持ち」が伝わる熱闘でした。

両チームインテンシティが高く、
フロンターレ9岸 晃司とガンバ7市丸 瑞希(共に3年)の両主将のマッチアップなど中盤の激しい攻防は見応え十分。

19分、その岸が10三苫 薫(3年)との見事なコンビネーションから強烈なシュートを叩き込みフロンターレが先制。
ガンバは20食野 亮太郎(2年)を起点に攻撃を仕掛けますが、激しい肉弾戦の末ビハインドでの折り返し。

後半、ガンバは、54分にその食野のミドルシュートで同点に追いつくと、
直後クロスに11武田 太一(3年)が合わせますが、決定的なシュートはクロスバーを直撃。

そして66分、フロンターレのハイボールに対し、ガンバのキーパー1羽野 匡哉(3年)がまさかの後逸。
1年生CB26伊従 啓太郎が頭で押し込んで、フロンターレが再び勝ち越します。

その後は、1点を追いかけるガンバに対し、必死に守るフロンターレの構図で生き残りをかけた死闘に。
フロンターレは、左サイドバックの3島崎 竜(3年)がぬかるんだピッチに泥だらけになりながら相手の仕掛けをストップ。
その決死の表情は、戦う男のそれでした。

結局守りきったフロンターレが決勝トーナメントに進出し、
「黄金世代」3冠を狙ったガンバは、まさかのグループリーグ敗退。

一つ一つの球際の激しさ、剥きだされた感情のぶつかり合い、
選手たちの研ぎ澄まされた表情に、ぐっと引き込まれてしまいました。

敗れたガンバ市丸が、試合後の挨拶で頭をなかなか上げることができないでいた姿は強く心に残っています。

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3位
2015.11.07 
全国高校サッカー選手権 山梨県大会決勝
帝京第三高校vs山梨学院大学附属高校
@山梨中銀スタジアム

今年の山梨県決勝は、この時点でプリンスリーグ関東3位につけていた山梨学院に対し、
帝京第三が新人戦、インターハイと勝利。全国でもベスト16と結果を残すなど、レベルの拮抗した一戦になりました。

序盤は、山梨学院が8大西 ジョニー(3年)を起点に右サイドを攻略し、エース9前田 大然(3年)の2ゴールでリード。
3点目すら遠くない雰囲気も漂いましたが、
帝京第三もラストプレーのCKから2吉野巧
人(3年)が合わせて1点を返し、望みを繋ぎます。

後半、落ち着きを取り戻した帝京第三が9小山 駿(3年)のポストプレーを起点にペースを握り返すと、
54分、クロスから7梅田 至(3年)が合わせて同点。
その後一旦突き放されるも、なおも小山のゴールで追いすがります。

そして迎えたアディショナルタイム。
帝京第三は、11村上 光樹(3年)の土壇場のゴールでこの試合初めてのリード。
残りわずかな時間、必死の猛攻に耐えた帝京第三が山梨学院を3タテ。全国の切符を手にしました。

県下最大のライバル同士のファイナルに相応しい劇的な幕切れ。
終了後、帝京第三6木村 祥太郎と山梨学院2吉浜 颯(共に3年)が抱き合い、想いを交わし合っていた場面は、
シーズンを彩る素晴らしいワンシーンでした。

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2位
2016.01.03
全国高校サッカー選手権 3回戦
東福岡高校vs市立船橋高校
@フクダ電子アリーナ

今年の選手権は3回戦にして早くもクライマックスを迎えました。
インターハイ決勝と同じカード、プレミアリーグでも上位に進出した両チームの対戦が実現。

前半から、東福岡の最高レベルの突破力・展開力を、市船が6椎橋 慧也(3年)を中心とした積極的な守備で封印。
攻撃でも8押尾 大貴、11工藤 友暉(共に3年)を中心に決定機を作り出しますが、
東福岡もキーパー1脇野 淳至(3年)などの攻守で要所を締めます。

後半も、市船の途中出場10永藤 歩と12矢村 健(共に3年)のパワフルな仕掛けに対し、
左サイドバック13小田 逸稀(2年)などが高い集中力と鍛え上げられたフィジカルを存分に発揮して対抗。
両チームゴールを割ることはできず、ハイレベルな攻防はPK戦へ突入。

PK戦では、市船の2人目、今シーズンここまでセットプレーで幾度となくチームを救ってきた工藤がまさかの失敗。
その後4人目まで全員が決め、これで決めれば勝ちとなる東福岡の5人目。
市船は絶体絶命のピンチを迎えますが、ここで1寺尾 凌(3年)が起死回生のビッグセーブ。
東福岡キーパー脇野が、外した11三宅 海斗(3年)を励ます名場面が生まれた直後に、自ら止めて試合が決着。


局面局面で高次元の攻の仕掛け、守の仕掛けがぶつかりあった、頂上決戦の名に相応しい濃厚な80分でした。

できることなら、45分ハーフ、延長ありのファイナルの舞台で、
両チームの熱戦を余すところなく堪能したかった––。

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1位
2015.12.13
プレミアリーグ参入戦 決勝
静岡学園高校vs大津高校
@広島広域公園第一球技場

プリンスリーグ東海、プリンスリーグ九州を、圧倒的な成績で制した両チームの一戦。

前半、ボールを握る静学に対し、
大津も両ウイングの11原岡 翼(3年)、14杉山 直宏(2年)を中心としたショートカウンターで応戦。
11分、トップ下10吉武 莉央(3年)の見事なミドルパスを起点に先制した大津のリードで前半を折り返します。

後半は、解き放たれた静学の個人技が炸裂。
11薩川 淳貴、10旗手 怜央(共に3年)の積極的な仕掛けでペースを握ると、
55分、旗手がドリブルから逆サイドネットに突き刺す見事なゴールで同点。


しかし大津も、吉武の観衆の度肝を抜く超絶トラップからキーパーの股を破り、再び突き放しますが、
静学もセットプレーから再び同点。

その後リフティングやヒールパス、3人抜きなど静学らしい技巧溢れる攻撃と、
野田 裕喜(3年)を中心とする大津のタフな守備が、真正面からぶつかり合う手に汗握る展開。

そしてロスタイム、大津は原岡のドリブルからPKをゲット。
勝負は決するかに思われましたが、ここで静学1山ノ井 拓己(2年)が起死回生のビッグセーブ


前後半終了のホイッスルが鳴ると、
両チームの撃ち合いへの賞賛、そしてまだこの素晴らしい試合が見られることの歓喜の表れか、
思わず会場に拍手が鳴り響くほどに。

延長も一進一退の展開が続きますが、
後半アディショナルタイム、大津がコーナーキックから11原岡が押し込み、土壇場でまさかの追加点。
両チーム死力を尽くした一戦は、劇的な幕切れを迎えました。

試合終了のホイッスルとともに、勝者も敗者も崩れ落ちるピッチ。

汚いプレーも致命的な誤審もなく、
お互いが持ち味を消し合うのではなく出し合う、
劇的な展開、
そして激闘を終えた両者の間に敬意と感謝の気持ちが残る。

すべての要素が揃った、奇跡のように美しい試合でした。

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